釣り場の環境破壊について

釣りは一部の管理釣り場を除くと基本的に自然のフィールドで行うものである。

今回は釣り人の視点から「釣り場の環境破壊」について少し書いておく。

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外来魚問題

外来魚イメージ
外来魚問題はバスアングラーとして避けては通れない環境問題だと思うので書いておく。

ブラックバスやブルーギル、キャットフィッシュなどの魚が養殖池から逃げたり故意に放流されたせいで日本各地に広がっている問題であるが結局この問題は1925年、芦ノ湖にブラックバスが移入された時点で持ち出しを禁止しておくしか無かったと思われるがその当時はまさか日本中にブラックバスが広がるとは思いもよらなかったのだろう。

ブラックバスの歴史についてはウィキペディアにてご確認を。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%90%E3%82%B9

冬、寒く水温が10度以下になる本州はまだ外来魚問題がましな方で沖縄県などではグッピーにプレコ、ティラピアなどの熱帯性の外来魚までが大繁殖している。

こうなっても未だに観賞魚ビジネスは活発で巨大になれば買うことが非常に困難になることが容易に予想できるアリゲーターガーなどが普通のペットショップで一般人にも手の届く価格で売られている。

外来魚をどうするべきなのか?

駆除すればいい。中禅寺湖では駆除によってコクチバスは絶滅した。
ただ、ここまで日本全国に広まり巨大な琵琶湖からどこにでもある農業用野池にまで広がった外来魚を駆除するのにどれだけの費用がかかるかを考えると現実的ではないと思われる。

各地の漁協が外来魚を駆除しているのは莫大な補助金を貰うためだけの駆除活動で本当に根絶する気はなさそうな気がする。
外来魚駆除対策−滋賀県(http://www.pref.shiga.lg.jp/g/suisan/shiganosuisan/files/2-2.pdf)
琵琶湖では電気ショッカーでの駆除が行われているが少なからず在来種も被害を受けており効率優先によって本来の自然環境まで破壊する愚策に感じる。
電気ショッカーボートについて
(http://www.fishexp.hro.or.jp/cont/jochokai/conference/hioc3b0000000mwg-att/H25_08_koen3.pdf)

琵琶湖の場合は環境を大きく破壊して在来種の現象につながっている主原因は湖の富栄養化であり、人工護岸の増加であると私は思う。
ただ、この問題を解決しようとしても何年もかかる上に漁業関係者の仕事にならないので外来魚駆除の助成金をバラ撒いてブラックバスを獲ってもらう仕事を生み出すしか無いのが現状なのだろう。

外来魚をただ取って駆除するだけしかやっていないのが勿体無いところで外来魚を美味しく食べることが出来ればいいかなと私は思う。
参考:外来魚を食べよう – 研究調査用特殊機器 HOGA(http://www.hoga-kyoto.com/gairaigyo.html)

埋立地問題

埋立地問題

東京、大阪、名古屋などの大都市近郊は自然の海岸線が殆ど残らないくらいにまで埋め立てが進んでいる。

埋め立てによる環境問題は以下の様なものだ。

  1. 干潟や浅瀬が減り小魚の産卵場所が無くなる
  2. 埋めたて用に海底の土砂を掘り起こし利用する場合、浚渫跡の穴に低酸素水が溜まりやすく風などでその水が流された時、青潮が発生する原因となる
  3. 埋立地が壁となり潮の流れが変わってしまう
  4. 埋め立てに廃棄物や震災などの瓦礫を使うことでそれらに含まれる汚染物質が流出する

埋め立てにより巨大な人工島が海に多く出現していることにより大きく環境が変化している。一番大きな問題が潮の流れの変化で稚魚が育たない様になったと言われている。

最近では環境に配慮し、川崎市の東扇島東公園のような人工砂浜、葛西臨海公園などの人工干潟を設置して自然再生への取り組みが始まっているものの根本的な解決には至っていない。

震災等の大量の廃棄物処理など現状では埋め立てて処分する他ないという問題点をどう解決していくかが今後の課題である。

ゴミ問題

身近な環境問題としてはゴミ問題が挙げられるだろう。

ゴミ問題の原因は昔今のようにゴミ処理場が無かった時代、ゴミは全て川か海に捨てれば雨が降れば流されるという観点のもとに川に流されていたことに起因すると考えられる。
参考:
廃棄物処理の歴史
ゴミの歴史

日本が経済発展しどこの自治体でもゴミを回収するようになる以前、ゴミは野焼きするか家畜の飼料にするか川に捨てるのが普通であったわけである。現在でも東南アジアなどの発展途上国ではゴミは川に捨てる物でありスラムの河川はものすごく汚染が進んでいる。

釣り場でも見ていると皆の手本になるべき年配者が平気でゴミを海に投げ捨てるのを見かけることがあるがこの老人にとって海はゴミ箱なのであろう。昔の常識を今でも続けているわけである。

なぜ、ゴミを海に捨ててはいけないのか?

実はゴミは生き物の隠れ家にもなる非常に重要な漁礁なのである。
タイヤの漁礁
参照:http://d.hatena.ne.jp/ko_koba/20110813

一般的に廃タイヤを海に沈めれば不法投棄。だが、生き物にとっては快適な隠れ家になり人工漁礁として成立する。
空き缶や空き瓶なども小さな魚の隠れ家になる優れた漁礁。
人間にとってただのゴミでも海の生きものにとっては快適な住処となりうるという例もある。

だが、ビニール袋やナイロンラインなどの分解しない物質でできたゴミに関しては環境へダメージを大きく与えることになる。
ウミガメの餌であるクラゲと間違えてビニール袋を食べてしまい消化されずに死んてしまったりする事例がある。海鳥の死骸からも100円ライターが見つかっている。
故意でない場合もあるだろうが海に放置されたラインに絡まって死んでしまう鳥は非常に多い。

釣りをしない人から見ると釣り人はただのゴミ放置者であり、何のメリットも生み出さないただのゴミみたいなものであろう。河川敷で勝手にゴルフをしている人と同じくらい危険で排除したい人物になりうる。

だからどこもかしこも釣り禁止になるわけだ。そこで釣りをさせてもゴミを撒き散らすだけだから。

釣り人はゴミ問題をどうすればよいのか?

それは一人一人がゴミを放置せずに持ち帰るということを徹底すればいいだけである。釣り人のゴミじゃなくても釣り人のゴミにされる危険性があるのでゴミがあったらついでにちょっと他のゴミも持って帰ってやるくらいの気持ちが無ければゴミは増え続ける。ゴミが増えれば釣り禁止になる。
そのゴミはその釣り場を釣り禁止にしてしまうかどうかがかかった小さいけれども非常に大きな問題だということを常に意識して置かなければならない。

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