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必要知識

シンカー(重り)の素材について

投稿日:2015/09/24 更新日:

(2015・9・26一部修正済)

シンカー(重り)は釣りをするなら必須に近いアイテムであり、誰もが使ったことのある釣り道具だと思うがこのシンカーの素材は鉛が一般的であるもののタングステンやスズも少なからず使われている。

今回は初心者に向けてシンカーの素材の話を紹介してみる。

基本的な素材がこの鉛。シンカーとして売られているものの7割ぐらいがこの素材。

安価であること、比重が重いこと、柔らかいため加工がしやすいこと、さらに融点が低いので自作ジグヘッドを作ったり出来るのがメリット。

デメリットはワームと一緒に入れていたりすると白くなったりすることや柔らかすぎてストラクチャーに接触すると形が変わったりすること。スピナーベイトのヘッドが鉛だったりするとボコボコになって塗装が剥がれやすい。

さらに鉛は水中に溶け出し鉛中毒の原因になるなど生物環境への影響も大きい。

真鍮

黄銅のことで亜鉛と銅の合金。ブラスとも呼ばれ、昔から使われてきたシンカーの素材の一つであるが最近はそれほど目立たなくなってきた。音がよく出るためラトルなどにも使用される。

鉛と比べると多少高価であるがそれほど高すぎる素材ではなく一般的にテキサスリグ用のバレットシンカー、スピナーベイトのヘッドの素材などで使用されているのを見かける。

鉛に比べると水中に溶け出しづらいため環境にやさしい。

錫(スズ)

これも環境にやさしい素材として釣りのシンカーに使われている素材。鉄などよりも比重は高いが鉛などと比べると比重は低い。鉛のシンカーにメッキされていたりすることも。

あまり見かけない素材ではあるが釣用のシンカーに使われることもある。何故使われないのかというと錆びるからである。安売りしていたバス釣り用バレットタイプのシンカーを私も一度使ったことがあるが淡水で使っても1回で錆びた。コーティングがなく使い捨てのシンカーということだろう。

ダイワのジェットシンカーなど船用のシンカーでも鉄製素材のシンカーが見られる。環境にやさしいことが最大のメリット。しっかりとしたコーティングさえされていれば海用でも問題なく使用できるようだ。

タングステン

最近シェアを拡大し続けているレアメタル素材。

メリットは非常に比重が高いこと、硬度が非常に高く感度も非常に高いこと、水中に溶け出しづらく環境にやさしいことなどが挙げられる。

デメリットはレアメタルであるため非常に高価であることと硬すぎて加工が難しいこと。素材自体の値段も高い上に加工技術も必要なため価格は鉛の10倍ぐらいになる。

シビアなバス釣りにおいて飛距離や感度が高い点は異常な高級シンカーになってしまうデメリットを上回るメリットとなるため着実にシェアを伸ばしている。

私もタングステンシンカーの愛好者で、テキサスリグのシンカーに関しては一度タングステンを使うともう二度と鉛のシンカーを使えなくなるレベルで必需品と感じる。

底質が手に取るようにわかるため、根がかり回避率が高く、鉛のように柔らかくないため石と石の間に挟まって引っかかりそうになってもスルッと抜けてくれる。鉛だと食いこんで仕掛けごとダメになるがこういうことが殆ど無いのがタングステン。(タングステンの粉末を樹脂で固めたシンカーは高硬度が期待できないので注意)

海での船釣りでのシンカーに関しても比重が高く体積が小さいタングステンの重りは深場を狙う時に圧倒的にメリットとなり、鯛ラバやテンヤのヘッド素材に急速に使われている。乗合船などでは隣の人より底に先に沈めたほうが釣れる確率は上がるため少しでも速く沈むことは重要。

イカ釣り用のシンカーでもタングステンが増えている。メリットはやはり体積が小さいことでアクションがつけやすくなるというもの。沈むスピードも速いがライトタックルで狙うマルイカ釣りなどではアクションのつけやすさというのも非常に大きなメリットとなりうるのである。(40号で約5000円という鉛の20倍の値段になるが…。)

シンカーの素材についてまとめ

シンカーの素材は昔はほぼ鉛だけだったが最近では徐々にタングステンが一般化してきており、今後技術が進んで価格が安くなっていけばもっと普及が進んでいくと思われる。

色々な素材のメリット・デメリットを知って自分にあったシンカーを選んでいくと良いだろう。

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