最近カワハギにイカにタチウオに青物とかなり釣り物が増えてきたアジュールに釣りに行ってみたレポート。
パン粉でサビキ!
ネット記事によるとアミエビにパン粉を混ぜるとカサ増しになってエサ持ちがいいよ!ってあったので試してみることに。
今回2人で行ってみたのでいつもは大きいアミエビブロックを買うところを小さい方1個と業務スーパーで約120円で300グラムのパン粉を使う。
午後3時すぎ、西向きエリアの現場について灼熱の太陽に照らされて拷問のような釣りを開始。流石にこの時間はこのエリアで釣りをしている人が数人というガラガラ状態であった。
潮の流れが結構あるのでダイソーのアミカゴでは着底が遅すぎるってことでナス型重りを2つ追加。これでだいぶ底が取りやすくなる。
そしてダイソーのサビキを装着。上はピンクスキン、下はハゲガワサビキ。ダイソーのは3つ針のサビキが1パックに2つはいっているのでこういう2種類同時試しが出来る。その日によってピンクばっかり釣れたり、ハゲガワばっかり釣れたり偏る事があるので2つ同時装着で試せるのはありがたい。
アミエビブロックを水くみバケツに入れて融かしている間にパン粉に水をぶっかけて団子を作ってパン粉だけで釣れるかどうか一回試してみることに。ツイッターによると米ぬかだけで釣りまくるサビキマスターがいるらしいのでならばパン粉だけでも釣れちゃったりするのではないかという仮説。
水面を覗くとオヤビッチャやスズメダイ、ウマズラハギの子供なんかが足元で群れているのが見える。
そこにパン粉のみを入れた仕掛けを投入。
普通にパン粉を食ってる魚が見える…。パン粉を美味そうについばんでいる。
アジは底にいるので底で仕掛けを止めて待っているとゴンゴン!と小気味の良い引きで小アジが釣れた。
普通に釣れるな…ということを確認した後は同じ方法で釣り続ける。パン粉に水をふりかけてちょっと固めて団子を作ってアミカゴに入れて沈めて釣るを繰り返す。
一度パン粉を食った魚は完全にパン粉の旨さを知ってしまったようでアミエビに集まるのと同じスピードで群がるようになってしまった。もはや完全に小麦の魔力に取り憑かれてしまっている…。
人間は小麦を育てて農耕を手に入れてから労働時間が増えて完全に小麦の奴隷になってしまったとサピエンス全史には書かれているが小麦には捕食者を虜にする力があるようだ…。
この後は小麦だけでアジ以外にもウリボウ(イサキの子供)やチャリコなんかも釣れた。
ちなみに私の予想ではパン粉は白いのでハゲガワサビキに食いつくだろうと思っていたがピンクスキンにも平等に食いつくという結果だった。自然ってのはよくわからんもんだな…。
アミエビが融けたのでパン粉と混ぜて使ってみるがまぁパン粉だけ使ってた時と同じ感じで釣れるよね。特にこっちの方がいいってこともなく同じだった。
だいぶアジが釣れたので夕マズメは青物とかカマスとかを狙ってメタルジグとかワームとか投げてみたが特に反応なし。イカは居るかな?とエギを投げても特に何の反応もなかったのでこの日は留守だったのかも。
夕マズメになって釣り場がぎっしり埋まるぐらい人が来たものの周りも釣れている気配が全然なかった。
完全に夜になってからもサビキのアジはひたすら釣れ続けて50匹ぐらいは軽く超えた。そのほとんどがパン粉だけでの釣果だ。
友人はミックスを使っていたがそちらも夜になってからは同じペースで釣れていたので20〜30匹は軽く超えていただろう。
ちなみに友人は最初メルカリで買ったという謎の緑色のサビキを使っていて全然釣れていなかった。
それを途中からダイソーサビキに変えて入れ食い。
ダイソーサビキはマジ一番釣れる。ここ10年ダイソーサビキ以外使った記憶がないぐらいダイソーサビキだけでやってる。
パン粉のみでサビキ釣りのメリット
今回完全に自分の中でサビキ革命が起こってしまったわけだがちょっと今回やってみて感じたメリットを書いておこう。
安い
まず、当たり前だが300グラムで約120円はかなり安い。水でふやかして使うので300グラムだがアミエビレンガ大ぐらいの餌になる。アミエビレンガ大は700円ぐらいするので相当なコストダウンになる。
匂いがしない
アミエビは生餌なので結構匂いがある。手はかなり汚れるし、放置すると腐臭を放つ。レンタカーなどにはアミエビ厳禁の表記がある場合すらある。
それがパン粉の場合、基本美味しそうな匂いしかしないし、水でこねても別に嫌な匂いはない。放置してもカッピカピになるだけで匂いは発生しない。
手についたパン粉も水で流せば手に嫌な匂いが残ることもない。服についても問題ない。
釣り場に残ってもアミエビ汁のように堤防を汚すこともなく鳩にきれいに食い尽くされる。
エサ持ちがよい
アミエビは摩擦が少なく、かなり無くなるのが早い。かごの中身からあっという間に無くなってしまう。
それがパン粉の場合、水を含むと粘り気を発生させてくっつきやすくなるからかかごの中に残り続けやすい。なので一匹釣ってもまだだいぶ餌が入っているので2匹目、3匹目を狙いに行くことができる。
これに関してはアミエビと混ぜた場合にもこのパワーは発揮されて今回アミエビブロック小しか買ってなかったのに最終的に半分ぐらい余ることになった。5時間ぐらいサビキ釣りをしてこんなに余ることなど考えられない事態だ。
余っても保存が効く
アミエビは一度融かすと臭いし、次いつ使うかわからないので基本持って帰って凍らせてまた使おうって思うことは少ない。
パン粉の場合、縛って置いとけば数ヶ月余裕で持つだろう。しっかり密閉しておけば車の中に常備しておいても問題なく次回使える。
人間も食える
非常食になるし、釣ったアジをさばいてアジフライを作れる。
アミエビは食おうと思えば食えるらしいが人間の食用として製造されていないので何が混ざってるかわからないから怖い。
その点パン粉は人間用なので安心。
今回のまとめ
正直、こんなことをネットに発信してしまったらエサ業界の人間に消される可能性すら感じるが、アミエビは腐臭問題や残ったエサを放置したり、海に流して海洋汚染問題とかもあり、SDGs的にみても釣り業界の問題点の一つだったと思う。
それがパン粉でコマセのアミエビを代用できるなら、釣り場環境としてはかなりメリットが大きいのではないかと思われるため発信することにした。
もちろん今回たまたま上手くいっただけで場合によってはアミエビじゃないとダメな時もあるかもしれないので自己責任でお願いします。