ルアー竿(ロッド)についての基礎知識

ロッドは腕の延長と言われており、釣り人にとっては一番重要な武器のひとつである。

最近は釣具の進化が早く、X構造?アラミド?メタルトップ?ボロン?低弾性?とぶっちゃけ曖昧にしてしまっている部分もあると思うのでちょっとロッドについての基礎知識をここにまとめる。


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ロッドのパーツ名について

基礎の基礎からまとめていく。
ロッド名称解説図

トップ(穂先)は竿の先の部分でアタリを取るのに重要な部分。この部分だけ違う素材になっていたりする。

ベリーは魚のパワーを受け止める部分。曲がりがきれいだと魚の力をうまく受け止める事ができる。

バットは竿の手元の部分でこの部分がしっかりしていないと竿がのされてやり取りの主導権が魚に奪われる。パワーが必要な部分で補強素材が入っていたりする。

リールシートはリールを固定する部分でちゃんとしたものでないとリールがガタついたりする。Fuji製のものが品質が良い。ねじ込み式の場合はちゃんと取り付ければそれほど心配なく使用できる。

ロッドを持つところ(グリップ)がコルクや、固いスポンジ(EVA)になっている竿があるが形や質は様々である。セパレートと呼ばれグリップが分かれているものは見た目がかっこいいが竿のバランスが悪くなることもある。

ロッドエンドは竿のおしりの部分で、地面に設置する事が多いためショック緩衝パーツが取り付けられている。竿のバランスを調整するために重りが入っている竿もある。

ガイドはラインを通すためのパーツ。詳細情報は下のパーツのところにて記載

ロッドの長さについて

ロッドの長さはフィートで表記されることが多い。1フィートは30.48センチなので6フィートは1メートル82センチちょっとで8フィートは2メートル44センチ位。釣りを続けていれば大体イメージが湧くようになってくるだろう。1フィートは12インチなので12進法も気をつけなければならない。

ロッドの長さのメリット・デメリットであるが一般的に言われているのが、

長さのメリット

  • 飛距離がアップする
  • タメが効く(バラしづらい)
  • 足場が高いときや足元に障害物がある場合やり取りがしやすい

長さのデメリット

  • ロッド重量の増加により疲労がたまる
  • 操作性が悪くやり取りがしづらい

などがある。

長さのメリットとデメリットを見定めて扱うロッドを選ぶことになるが一般的にバスフィッシングで6フィートくらい、ショアからのシーバスフィッシングで8フィートくらい、サーフのヒラメで10フィートくらい、磯でのヒラスズキで13フィートくらいのロッドを使うことが多い。もちろん扱うルアーや場所によって扱いやすい長さは違うので自分にあった長さを選ぶのが一番である。

短い竿のほうが操作性が良く釣りがしやすいが飛距離が足りないという時は垂らしをかなり長めにとって投げることでワンランク長い竿と同じ飛距離を出す技などがあるのでそういうテクニックも使っていきたい。

ロッド本体の素材

ロッドの素材は昔はグラスが主流であったが今ではカーボンが主流になっている。
他にもチタンやボロンなどの素材を使った竿があるがそういった特殊素材はロッドの中に一部使われる事がほとんどである。

カーボンロッドの特徴は、

  • 軽い
  • 強い
  • 感度がいい

など。

デメリットもあり、グラスなどに比べ折れやすく高価
その為安いロッドはカーボン含有率が低いものがある。

グラスの特徴としては重い、柔らかく粘りがあるなど。
重いのはデメリットでしか無いが粘りがあるというのはメリットであり、大物がかかった場合などは非常にタメの効く竿になるので折れづらい。竿のパワーで魚を寄せるような船用大物釣りロッドにはグラスが多く含有している。
柔らかいというのは魚が違和感なく食い込むというメリットにもなり穂先パーツなどにグラスの素材が使われていることもある。
ルアーロッドでもグラスのロッドは魚のバイトを弾きづらいためトッププロも多くがクランクを巻くロッドにグラスのロッドを使用している。

その他の素材

チタンは軽く、感度がよく、折れづらいという特徴から竿先に使用されることが増えている。ダイワのメタルトップが代表。

ボロンは非常に強いため硬いロッドに使われたりしている。

ソリッドティップとチューブラーの違いチューブラーとソリッドについて
竿でチューブラーのトップとソリッドのトップというのがあるがそれは、普通カーボンロッドは中が空洞になったチューブラーの構造になっている。ソリッドと言うのは中に空洞が無い構造で、穂先(トップ)部分にのみソリッド素材が使われている竿が多い。ソリッドのほうが魚のアタリをはじきづらく、掛りがよいが、もともとチューブラーである竿にソリッドをつないだ構造になるのでアタリが非常にわかりづらくいつの間にか釣れたという状況になりやすい。そのため、「掛けた」というゲーム性を重視した人はチューブラートップの竿を選ぶ

X構造について
メーカーによってスパイラルXや3DXやクロスフォースなどと名称が異なるが全て斜めにカーボンテープを巻いたロッドである。ロッドはカーボンシートと呼ばれる紙みたいな物を丸めて釜で焼くことで作成されるものなのだが通常縦方向や横方向に入っている繊維の向きを斜めに巻くことで強度を高めることが出来る。言わば家を建てる時に入れる筋交いのようなもの。ロッドが曲がった時にねじれづらくなり折れづらくなるのである。

ロッドのパーツについて

ロッドのパーツについての説明をしていく。

ガイド

ガイドはラインを通すパーツで金属製のものが主流。
ロッド本体とはスレッドと呼ばれる専用の糸で固定されている。
ラインと直接触れる部分(ガイドリング)はSiCとかハードロイ、トルザイトなどの素材になっており滑りを良くしている。竿先の一番先端のガイドはトップガイドと呼ばれる。
インターラインと呼ばれる竿の中をラインが通るロッドにはガイドが無い。

ガイドの素材について

ガイドの素材はステンレス、チタン、カーボン、プラスチックなどがある。

ステンレスは強くて安いのがメリット。現在の主流はステンレス。
デメリットは他の素材より重いこと、塩水がかかっているのを放置するとサビが発生することがあること。

チタンは軽く、強く、錆びないことなどがメリット。
デメリットは高価であるためある程度高いモデルのロッドにしか採用されていないこと。

カーボンはチタンよりも軽く、強く、錆びないことがメリット。
デメリットは加工に技術がいるため非常に高価。最上位モデルにしか採用されないガイド。

プラスチックは軽く、安価で錆びないことがメリット。
デメリットはもろくて割れやすいこと。通常ガイドとしてはあまり採用されない。

ガイドリングの素材

ガイドのラインが接する部分であるガイドリングの素材はSiC、トルザイト、ゴールドサーメット、ルビー、ハードロイ等様々な素材がある。

SiCは現在のガイドリングの主流で、メリットは硬く、熱伝導性が高いこと。ダイヤモンドの次に硬い素材と言われているためそう簡単には傷がつかない。
デメリットはある程度高価なことと衝撃には弱く割れることもあること。

ハードロイは昔主流だったガイドリング素材。メリットは安くてある程度強いこと。
デメリットは重くて割れやすいこと。
今でも安いロッドにはハードロイのガイドリングが付いているのが普通。

トルザイトは新素材で革命的な素材。長い間SiCこそが最強のリング素材だと思われていたが圧倒的に軽く、強いトルザイトがSiCの座を貶め始めている。
デメリットは圧倒的な高価格。貧乏人にはまだまだ手の届かないアイテムではあるが今後普及が進むにつれて安くなってくることに期待するしか無いだろう。

他にもゴールドサーメットという衝撃に強いが柔らかいため耐久性が無い素材とかルビーという圧倒的に高級な素材とかもあるがほとんど普及せずに見なくなった。これからはトルザイトの時代であると言える。
これまでのガイドの歴史は富士工業のサイトにてご確認ください。

グリップ

グリップは持ち手の部分のことでコルクやEVAという硬いスポンジ素材で出来ている。

コルクは高級感があり、手に馴染むなどの特徴があるが耐久性は弱め。汚れが目立ちやすく手入れも必要。

EVAは硬さや手触りが作り方で大きく違ってくるので触って確かめると良い。柔らかい素材だと傷がつきやすいがフィット感は高い。硬い素材はその反対である。

形は色々とあるが持ってみた感じや見た感じが良ければそれでいい。

2ピース以上のロッドの繋ぎ目について

繋ぎ目についてだが、「印籠繋ぎ」と「並継ぎ」に別れる。

  • 印籠繋ぎは曲がりがスムーズで感度も高いが構造が複雑になるため安いロッドには採用されていないことが多い。
  • 並継ぎは曲がりに違和感があったり感度が落ちることがあるが構造が単純なため安いモデルによく採用されている。

ただし、上記は一般論であり現在非常に技術力が進んでおり並継ぎでも非常にきれいに曲がるものもある。

バスロッドなどは1ピースロッドが多いがやはりどうしても繋ぐ部分の重さが加わったりするため多ピースロッドは重くなり感度は落ちるためである。

2ピース以上のロッドを長い時間使うと繋ぎ目が緩むことがあるので1時間か2時間くらい経ったら緩んでいないか確認するといいだろう。
頻繁に緩む場合はワックスを繋ぎ目に塗ると緩みにくくなる。

テーパー(ロッドの曲がり)について

釣り竿は全ての釣り竿にテーパーがあり、それが竿の特徴となっている。

テーパーがなぜ重要なのかというと、テーパーによってアタリのわかりやすさが変わったり、キャストの精度が変わったり、やり取りでのバラしやすさが変わったり、ロッドの折れにくさに関係したりするからである。

超先調子(エクストラファーストテーパー)


ロッドの先端部分だけが曲がるロッドでバット部分はとてもパワーがあるロッド。繊細なティップ部分によりアタリがとてもわかりやすく目で見てアタリを取れる竿となっている。

非常にシビアなアタリをかけていくような釣りに向いているが扱いにやや難がありやり取りは難しい。

先調子(ファーストテーパー)


ロッドの先端付近が主に曲がるロッドでバットは非常にパワーがある。これもアタリがわかりやすいロッドでキャストの正確性も高い。

アタリを積極的にかけていくワームの釣りなどに向いている。エクストラファーストテーパーほどの扱いにくさはなくバスフィッシングなどでは一般的なスピニングロッドがこのテーパーとなっている。

レギュラーテーパー


ファーストテーパーほど先調子では無いがある程度ロッドの先の方にカーブの頂点が来るタイプ。

アタリのわかりやすさは多少犠牲になるがやり取りの際にロッド全体に力がかかるようになるのでバラしづらく巻いて釣るときにもファーストテーパーより乗りやすい。

スローテーパー


ロッド全体が曲がるタイプのロッドでロッドの真中付近にカーブの頂点が来るタイプ。

ロッド全体が曲がることにより巻いて釣る釣りに向く。やり取りもロッド全体が力を受けるのでタメが効いてバラしづらい。大型のルアーを使うジギングロッドなどスローテーパーが多い。

ロッドの手入れ方法について

ロッドは手入れによって長く新品のような状態を保つことが出来る。

  1. シャワーで汚れを落とす
  2. 絞ったタオルで各パーツの汚れをきれいに拭き取る
  3. カビが生えないように日陰でよく乾かしてから収納する

釣行から帰ったら上記のメンテナンスを毎回していればきれいな状態を保つことが可能。

もしもガイドなどが錆びてしまった場合は「ピカール」などの金属磨き剤を使用してよく磨けば輝きを取り戻すはずである。
参考:日本磨料工業 チューブ入り金属磨き ピカールケアー

ロッドを扱う上での注意点

ロッドはとても折れやすい。私は10回ぐらい竿を折っているのでだいぶ色々と学んできたと思う。そんなロッドを折りまくっている私がロッドを扱う上で注意し無くてはならないことについて以下にまとめる。

ロッドに適合したサイズの仕掛けを使う

ロッドには大抵、適合ラインと適合グラム数が書かれている。多少はこの値から外れたものも使えなくはないが無理に使い続けるのはおすすめしない。

重いルアーを投げる時はゆっくりとロッドを動かす

バス釣りなどではシュッ!とルアーを飛ばすがショアジギングなどで100グラム以上のジグを投げる時などは垂らしを長くし、ルアーを回しながら遠心力で徐々に勢いをつけて最後に手首で押し出すような投げ方をしないとロッドへ無理な負担がかかりやすくなる危険性がある。
私はシーバスロッドで30グラムのメタルジグを勢い良くフルキャストしてロッドを折ったことがある。重いルアーを投げる時は注意!

根掛かり時はロッドに無茶をさせない

根掛かりした時に無理にロッドをあおり負担をかけてしまうとあっけなく折れる。根がかりした時は優しくロッドを振って外れなければロッドに負担がかからないように手にタオルを巻いてラインを引きちぎるのが一番良い。船釣りのライトジギングでバスロッドを使っても基本的に魚におられることは無いが根掛かりで折る奴めちゃくちゃ多いと船長に聞いたことがある。

ロッドの立て過ぎに注意

ロッドの使い方図ロッドの曲がる角度が鋭角になるとパワーが全く伝わらないで折れるリスクが急激に上がる。やり取りで折れるのはこのパターン。魚を寄せるのに必要なロッドの部位はバットの部分。ロッドは立てすぎずに引き寄せて魚を寄せる。

地面に放置してはいけない

ロッドを踏むとどんなに強い竿でもあっけなく折れる。絶対に踏むような場所においてはいけない。あと立てかける場所も稼働しそうな場所に置いてはいけない。ドアなど少しでも稼働しそうな場所には絶対に置かないこと。

雷に注意

ロッドの原材料カーボンは電気伝導性の高い物質なので雷が来たら直撃する可能性もある。直撃しない場合でも雷雲が近づくだけで空気中の電子がロッドに集まり手にビリビリとくることがある。危険なので雷が近づいてきたらロッドは触らないようにしたほうが身のためである。

 -フィッシング, 必要知識

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