2018年にフルモデルチェンジされたダイワのスピニングリールのフラッグシップモデル、イグジストを買ってみたのでインプレッション記事を書いてみよう。
公式サイトEXIST(イグジスト) | DAIWA 60YEARS SPECIAL SITE
イグジストLT3000CHの外観を撮ってみた
18イグジストをいろいろな角度から写真に撮っておいたのでここに並べておくことにする。
スプールの刻印がものすごいこだわり。レーザーで削り取られていてこういう細かい技術にしびれそうになる。
スプール裏側のブルーも美しい。
スプールを外してみてもかっこいい。
シマノのステラに搭載されてたラインがスプールの下に行った時にシャフトまで行かないようにする返し構造がイグジストにも搭載されている。ただ、ステラほどの大きさはない。
ダイワのスピニングリールはベールが太い。中が中空になっていて軽くて強い。形状も絡まりにくくなっている。
イグジストの付属品一覧。リールポーチももちろん最高にかっこいいい。
18イグジストの見た目は以前のダイワのリールのように派手な装飾にこだわった感じがなくなり、シンプルな中に目立たないブルーをあしらうなど本物の高級感というものを感じるようになっている。
このリールは見れば見るほど素晴らしく、スプールを眺めているだけでも美術品を見ているような気になる。「飾って眺めていたいリール」のように感じる。
18イグジストは完全に過去と決別
私の持っている15年モデルのイグジストと部屋の中でちょっと比べてみることにした。
並べてみるとわかるがリールのコンセプトからサイズ感など全部違うので同じイグジストという名前が付いているもののもはや完全に別のリールであると言ってもいいレベルだろう。
15モデルのイグジストはそれまでのダイワのスピニングリールのコンセプトである、どでかコンパクトの時代の名残があり、スプールが大きくボディーが小さくなっている。
これが18モデルになるとスプールが小径化され、ボディーサイズも大きくなっている。型番に変更があり、シーバス用で前は2500番クラスが一般的だったのが新しいモデルは3000番クラスがシーバス用のサイズとなる。
昔はナイロンやフロロカーボンのラインが一般的でスプールが大きい方が巻きぐせがつきにくく飛距離が伸びたりして有利にだったりしたけど今の時代PEライン全盛期でスプールの大型化のメリットが薄れたということもあるだろう。
ちなみにスプールサイズはほぼ同じ旧イグジスト2500番クラスと新イグジストのLT3000番クラスだがスプールの互換性は無い。
ボディーはカーボンからジュラルミンになっているが全体の重量は軽くなっている。これは精密度を上げたモノコックボディ採用による影響だろう。見た目にもシンプルに作られているので余計なものが削ぎ落とされているようだ。
ロッドにつけてドラグ音などを確認
音とかだいぶ気になる人が多いと思うので動画を撮影してみたので気になる人は確認して欲しい。
私の感想としてはうるさすぎず静かすぎないちょうどいいドラグ音だと感じる。
ベールを返す時には特に音はない。
アンチリバース切り替えスイッチの音も気持ちのよいカチッとした音と感触に仕上がっていた。
実際に18イグジストを釣りに使ってみた感想
バチ抜けシーズンの大潮というタイミングなので試し釣りにはもってこいだろうと近所の芦屋浜で実戦投入してみた。
ロッドはシーバス用のモアザンAGSを使って使用してみる。
タックルバランス的には普通。軽すぎず、重すぎないシーバスタックルとして理想的な感じで使いやすさはグッド。
巻き心地はシルキー。これに関してもダイワっぽさが消えてシマノのステラに限りなく近づいている。冷間鍛造技術を使ったギアなどシマノのいいところを取り入れている構造になっており、モノコックボディの高密度設計もプラスされ巻き心地は本当に素晴らしいの一言。
今までのダイワのリールは巻き心地最高というよりも、巻きの軽さが良く出来ていたのだが、このイグジストは巻き心地100点になっている。剛性感を感じる作りでストレスゼロで巻きの釣りができるリールという感じ。カーボン素材のエアローターのおかげで巻きの軽さも申し分ないレベル。
しばらくニョロニョロやミノーで様子を探っていたがボイルが始まり、ニョロニョロを表層引きでボイル付近を通過させた時に明確なアタリが来たので合わせるとシャープな引き。かなりいい感じの引きでロッドが絞り込まれる。ドラグはちょっときつめに設定していたのだが引きに応じてスムーズに出ていき切れそうな感じは全く感じず。寄せてくる時の巻き心地も全く問題なし。
ゆっくりと寄せてきたのだがいい感じのシーバスかと思っていた魚がそこそこサイズのキビレだったのを確認してキビレかよ…とちょっとがっかり来て油断した瞬間バレる。存分にニューリールの性能を堪能出来たあとだったのでオッケーではあるがニューリールと一緒に写真を撮っておきたかった気もする。
この日は4バラシで写真を撮ることができなかったが翌日もう一度行ってチビシーバスをメバル用ワームで無理やりゲットw
ボイルはあるもののベイトがバチと言うよりもマイクロベイトのようで全くにょろにょろに反応がなかったため小さなワームでボイル打ち。風向きが追い風じゃないと使えない必殺技ではあるがなんとか初シーバスゲット出来て良かった。
18イグジストインプレッションまとめ
※後日キビレを何枚かゲットした
ダイワのフラッグシップモデルがフルモデルチェンジということで今回買って使ってみたのだがこのリールは想像以上に凄いと感じた。
今までダイワのリールというのはどうしても自転車技術でギアづくりが上手いシマノには勝てないリールというイメージがあった。私はダイワもシマノも好きで両方使っているのだがはっきり言ってダイワのリールはルビアス以外はそんなに使ってない(ルビアスは無茶苦茶好き)。
シーバスにセルテート使ってたり、エギングにイグジスト使ってたりするけど正直ツインパワーの方が好きだし、ステラの方が好き。
なんでダイワのリールを使っているのか?見た目が好きってだけ。性能はシマノには勝てないけどリールとしては十分使いやすいので使っている感じだった。
ベイトリールに関しては性能がとても重要になってくるので全部シマノのリールを使っている。
そんなリールはシマノ派な私がこのイグジスト2018年モデルを使ってみて、ダイワに革命が起きたと感じた。
もう、シマノと差が無くなったね。少なくともこのイグジストに関してはもう性能で劣るとは全く思わない。私の中では完全にドローになっている。あとはもう個人の好みの問題になってくるだろう。
見た目に関しては私はやはり、ダイワが好きだ。今回のイグジストに関してはもう本当に芸術品と呼んでいいレベルだと感じるので見たことのない人は実際に店でじっくりと見て欲しい。スプールの装飾のこだわりは本当に素晴らしいと感じる。
参考リンク
関連記事
-
2018ステラとイグジストを使って比較してみた結果
2018年、ダイワとシマノの両社がスピニングリールのフラッグシップモデルを共にモデルチェンジして新発売となった。 このシマノのステラとダイワのイグジストを両方買って使って魚を釣ってみた結果、比較して感 ...