夏バテ予防といえばうなぎ。実はうなぎの旬は冬でエレキテルで有名な平賀源内氏の巧みなマーケティングによって土用の丑の日にうなぎを食べれば夏バテしないと言われるようになった。
うなぎは絶滅危惧種に指定されたが実は結構どこにでもいる魚で大阪の堂島川のような一見ドブ川のような川にも生息していて普通に釣れる。うまい人は一日に何匹も釣れるような魚なのである。
※漁業権を設定してある場所があるためウナギ釣りをする際は事前に調べてから行ってください。(例:多摩川の場合は一日1,000円の遊漁料が必要です。)
ウナギ釣りをする場所
基本的に汽水エリアがよく釣れる。
うなぎは南の海の深海で生まれて日本の川へ上って生活して産卵期にはまた南の海へ戻っていくと言う習性があり、日本の川ならどこでもいる。山のほうでも川とつながった湖でも池でも用水路でもうなぎの行動範囲は鯰と同様非常に広い。
ただ、一番エサが多い場所は川と海の水が交わる汽水エリアであり、プランクトンが豊富でそれをエサにする小魚やエビ、カニ、ゴカイなども大量にいる。その為、餌を求めるうなぎは汽水エリアで生活していることが多い。
ウナギ釣りのタックル
うなぎ釣りのタックルは投げ釣りのタックルがベストであるが仕掛けが投げれれば特に問題なく、何の竿でも釣れる。
ウナギ釣りで釣れる確率をあげるためにはどうしても多数のタックルを使う必要があり、基本的に3本は必ず必要だと思われる。
タックルが無いと言う人はペットボトル仕掛けというものでも釣れるので柵などが無いよな場所では試してみると良いだろう。
参考:うなぎのペットボトル釣法
ウナギ釣りの仕掛け
うなぎは底にいることが多いので底を狙うことの出来るブッ込み仕掛けが良い。参考例を以下に紹介する。
重り:中通しオモリ5〜15号
ハリス:2〜3号
針:うなぎ針10〜15号(セイゴ針などでも可)
重りのサイズは川の流れやポイントの距離などに合わせてもっと重いものを使ってもよい。ハリスの長さは20センチぐらいで構わない。
ウナギ釣りのエサ
ウナギ釣りに使うエサはアオイソメやミミズが一般的であるがシャコやエビ、ハゼ、小魚など何でもいい。基本的に肉食なのでそのエリアに居そうなエサを使うと良い。
おすすめはなんといってもドバミミズで雑木林や公園などの落ち葉や大きな石をどかすと出てくるでかいミミズ。匂いが強烈でエサとしては最適。濁りが出た時などには最強の餌である。
うなぎの釣り方
うなぎは昼間は穴や石の下に隠れていてじっとしている。活発に餌を追うのは鯰同様夜が多いので夕方から夜にかけてが一番釣れる時間帯。
うなぎの時合は短い場合もあるので明るいうちから仕掛けを準備してポイントに投げ込み準備しておこう。ポイントはうなぎが回遊しそうな場所。一般的に水深が一気に浅くなる「駆け上がり」と呼ばれる場所がよく釣れる。
うなぎがよく釣れるのはやはり潮が大きく動く時で大潮の満潮からの下げはよく釣れる。また、潮の濁りも重要で大雨の後の濁った時などはチャンス。
竿先にケミホタルをつけたりスズをつけたりしておけばアタリがわかりやすい。竿にアタリがあったら一気に竿を立てて口に針を引っ掛けてゆっくり巻いてくればオッケー。
バケツにうなぎを入れておくと乗り越えて逃げ出すことがあるので注意が必要。普通の魚のように陸上でピチピチしているだけなら良いのだがうなぎの場合陸上でもある程度蛇のように進んでいけるので逃げられると見つからなくなる場合がある。必ずフタ付きの入れ物に入れよう。
ウナギ釣りのまとめ
天然うなぎは絶滅危惧種と言われているが実際釣り場に行くと意外とたくさんのうなぎがいて釣人としては絶滅危惧種なの?ほんとに?ってぐらい普通にいる魚。特に春のシラスウナギ遡上シーズンにはライトで水面を照らすと水面を泳ぐシラスウナギが絶え間なく遡上しているのが見える。
うなぎの価格が暴騰していて食べられないって人はうなぎを自分で調達してみてはいかがだろうか?
ちなみにうなぎの皮膚には毒があり、生焼けの状態で食べると中毒を起こす可能性があるのでしっかり焼こう。スーパーなどで生のうなぎが売っていない理由はそういうことである。
※漁業権が設定されている場所では遊漁料を支払って釣りをしましょう。
※荒川や江戸川などの河川ではセシウムが基準値を超えたことがあるため食用自粛要請が出ています。2015年現在(参考:https://www.city.koto.lg.jp/topics/2113/arakawaedogawaunagi.html)