「偏光グラス」とか「偏光」とも呼ばれる偏光サングラス。
釣りをするなら必須アイテムの一つに入れるべきアイテムだと私は思っているぐらい、偏光サングラスは常に持ち歩いている。
今回は偏光サングラスの基本知識について紹介していく。
目次
偏光サングラスは何故水の中が見やすいのか?
まずは偏光サングラスで水の中を覗くと何故良く見えるのか?について説明していくと偏光レンズには偏光フィルターというものが貼られていたりレンズの中に入っていたりするため水面からの太陽の反射光線のみをカットすることが出来る。
例えて言えば窓に取り付けるブラインドのようなイメージである。太陽の眩しい光はシャットアウトするが景色は見えるというような状態。
詳細は偏光レンズと普通のレンズの違い(メガネMIURAサイト)にて
そういうわけで偏光サングラスは偏光フィルターが入っていて水中がすごく見やすい点が普通のおしゃれなサングラスとは決定的に違うというわけである。
偏光サングラスのメリット・デメリット
偏光グラスのメリットはもちろん水中の見やすさ。水中が見やすくなるとどうなるのか?サイトフィッシングがしやすくなるのか?魚が見つけやすくなるのか?と想像してしまうが一番重要なのは魚ではなく地形。
水中には複雑にストラクチャー(障害物)が存在しており、岩だったり海藻だったり沈んだ船だったり色々なものがある。そういったストラクチャーをはっきりと見ることが出来るのが一番のメリット。
魚自体が確認できなくても流れとストラクチャーが確認できればポイントの攻め方はわかるし、ストラクチャーに隠れている魚も多い。偏光グラスの最大のメリットは水中のストラクチャーを確認できることだといえる。
水中のストラクチャーを確認できることの次に重要なメリットはベイトフィッシュの確認ができること。ターゲットの魚が見当たらなくてもベイトフィッシュ(餌となる小魚)がたくさんいるエリアには必ず大型の魚が回ってくる。
ベイトフィッシュはターゲットを見つける重要な要素の一つであるため、そのベイトフィッシュを容易に見つけることが可能になる偏光グラスがあれば大きなアドバンテージになるといえる。
次に偏光グラスのデメリットも書いておくと、まずスマホの画面が見づらいこと・・・。偏光レンズを通してガラスの面を見ると虹色の膜が付いているような感じになって非常に見づらい。スマホを見る時は偏光グラスを外さないとだめ。(ぎりぎり見えるっちゃ見えるけど)
他は安い偏光グラスの場合、頭が痛くなったり、耳が痛くなったりかけていると疲れたりすること。偏光グラスは湾曲しているものが多いのだが安物だと屈折がひどくてかけていて疲れたりすることがあるのだ。それなりにいいものは一日かけていても特になんともない。
偏光グラスの選び方
ここからは偏光グラスを購入する時の選び方について説明していく。
偏光グラスの色について
偏光グラスを選ぶ時に重要なのが色。
ジールではアクションコパーとかトルービュースポーツとかいう色の名前だったり、サイトマスターだったらイーズグリーンとかセレンとかいう横文字が並んでどれがどう違うのか初心者には非常にわかりづらかったりする。私も最初色の名前でつまづいた・・・。カタカナ苦手・・・。
そんな横文字だらけの色の名前なのだが、ぶっちゃけ簡単に言うと茶色・灰色・緑色・赤色・黄色ぐらいに分けることが出来る。それぞれの特徴を説明していく。
茶色
ブラウン系と呼ばれる茶色っぽいレンズカラーは晴れた昼間に使う色。眩しい光を防ぎやすいという特徴があるため真っ昼間はこのカラーの偏光レンズをつけて釣りをする。
灰色
グレー系と呼ばれる灰色っぽいレンズカラーは余計な色が付かないため一番見たままの景色を見ることの出来るカラー。違和感なく釣りをしたいという人におすすめのカラーである。偏光レンズを使ったことのない初心者にもおすすめのカラー。
赤色
レッド系と呼ばれる赤っぽいカラーのレンズは水中のストラクチャーや魚をはっきりと見たい時に使うカラー。赤っぽい視野にはなるが水中のストラクチャーの影の濃淡がはっきりするためコントラストが強まり距離感をはっきり認識することが出来たりする。サイトフィッシングをするときなど水中をはっきり見たい時に使うカラー。
緑色・黄色
グリーン系と呼ばれるカラーで薄いグリーンがイエロー。このカラーの特長は視野が明るくなること。曇っていたり、朝夕マズメ時のローライトな時は非常に見やすい。
色が薄ければ薄いほど明るくなるのでイエローが一番明るい。イエローに関しては何もつけてない時よりもかなり明るくなるので暗い時間帯には非常に使えるカラー。
カラーは実際に現場で使ってみるのが一番いいと思うのだが、釣具屋の店内でかけてみても大体どんな感じかわかると思うので一度試着して確認してみるといいだろう。
メーカーについて
今はたくさんのブランドから色々な偏光グラスが発売されているが偏光グラスの中では不動のキングとして君臨しているのがティムコのサイトマスター。
TALEXレンズを使った偏光レンズは透明度が高く一日かけていても全く疲れない使い心地から一度サイトマスターを使った人は他の偏光グラスを使えなくなると言われている。ただ価格も最高レベルであるため私のような貧乏人は躊躇せざるを得ない・・・。
他にオススメは偏光グラス専門メーカーのジールオプティクス。私はこのブランドの偏光グラスを使用しているが非常にかけ心地がよくさすが専門メーカーと言った使い心地。このブランドも愛用者が非常に多いブランドである。
その他リーズナブルな製品ラインナップが魅力のスワンズなども人気。
その他、偏光サングラスを選ぶ上での注意点
他に偏光サングラスを買う時に気をつけたいことをまとめておく。デザイン性だけで偏光サングラスを選んで買ってしまうと後々後悔してまた買い直すことになるので注意したい。
重さ
はっきり言って一日かけていると耳にかかる重量はかなりのダメージを生む。大きくて重い偏光サングラスは下手すると2〜3時間で痛くてかけてられなくなる。出来る限り軽い物を選ぶのが重要。
形
高い製品の場合は湾曲していても計算されて屈折があまりひどくないので一日かけていても特になんともないが安いものだと結構疲れることがある。
締め付け
サイズが頭に合わないと締め付けが強く頭が痛くなる可能性もある。柔らかく頭にフィットするようなフレームだと一日つけていてもなんともない。
目が悪い人は度付きレンズを作れる
メガネに取り付けるタイプの偏光サングラスもあるが、度付きレンズの偏光サングラスを作るほうがフィット感や使い心地が圧倒的に上なので、度付きの偏光サングラスを作ったほうがいい。偏光サングラスは5年や10年平気で使うものなので多少高くついても元は取れる。
偏光サングラスの基礎知識まとめ
偏光サングラスは釣りにおいてもはや無くてはならないアイテムになっていると感じる。
多少お高めな商品が多いのでちょっと躊躇している人は、ユニクロでも安い偏光サングラスが2000円程度で売られていたりするので、こういうものを一度買って使ってみて「絶対いるわ」と感じれば上位機種に乗り換えるという形でも構わないだろう。(まあ間違いなく上位機種を買うことになるので最初からサイトマスターを買うのがいいのだが・・・。)
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