メバルのことについて知りたいという人のために、まずメバルという魚についてまとめていこう。
メバルという魚
まずはメバルについての基本情報を書いていく。
メバルは最大30センチ前後で尺メバルという30センチオーバーがランカーサイズ。
メバルの成長は遅く、このサイズになるまでにかかる年数は10年以上かかる。また根魚は乱獲するとあっという間に姿を消す魚なので必要以上にキープすることは控えて欲しい。
メバルの種類
メバルといっても細かく言うと3種類いる。
湾内などでよく釣れる黒いのがクロメバル。磯などで釣れる大型に成長し、色が赤っぽいのがアカメバル。
潮通しのよい場所で釣れる全体に青いのがシロメバル。
正確にはうろこの数が違うようで、そこで見分けるらしいが見た目で大体区別できる。金色の奴はアカメバルに属するらしい。
あと、タケノコメバルとかヨロイメバルは正確にはメバルではない。
メバリングのシーズンは?
メバルは冬がメインに釣れるターゲットだと思われることが多い。確かに冬も釣れる。
でも漢字で書くと”春告魚”と書くように、早春から春にかけてが一番釣れる魚なのである。
ちなみにメバルの産卵期が冬なのでこの時期のメバルは卵を持っていて腹が膨れている。
メバリングのシーズナルパターンを解説すると大体11月後半ぐらいからスポーニング(産卵)を意識して海岸に近づいてくる。年末から正月ぐらいにかけて産卵のための荒食いを行うのでこの時期は卵を持った大型のメバルが釣れる。1月末ぐらいになるとスポーニングして体力が落ちるので一旦急激に食い気が無くなり全然釣れなくなる。
2月に入ると徐々に回復し始めてきた魚から順番にアフタースポーンの荒食いが始まり、3月ぐらいから春の最盛期に入る。
水温が上がり切ると深場に移動するので梅雨ぐらいまでがシーズンとなる。梅雨時期は梅雨メバルと呼ばれ、サイズも数もよく、気温的にも快適な釣りが出来るのでメバルファンはこのシーズンもメバルを釣りに足繁くポイントへ通う。
ちなみにメバルの活動が活発な水温は9〜20度で最適水温は17度となっているので海水温に注目しておくとメバルのシーズンを把握しやすい。
メバルが釣れる場所は?
居場所は昼と夜とで全然違い、昼間は海草や、テトラなどの構造物の影にいる。
夜になるとエサを求めて海面近くまで出てくる。
ルアーを投げて釣るぶんには夜釣る方が簡単に釣れると言っていいだろう。
昼でもテトラの奥にルアーをたらせば簡単に釣れるが、テトラの奥にルアーをたらしてあたりを取るのはそれなりにテクニックがいる。
メバルは何を食べているのか?
メバルは肉食で基本的に小魚やエビなどを食べる。
腹を割いてみるとヨコエビという小さなエビがいっぱい出てくる時もあるし、イソメの産卵期などはイソメばっかり出てくる。
基本的にその時食べやすい獲物を見つけて食べるという形のようである。船のエサ釣りではシロウオが一番釣れるエサとされて実際によく釣れるようである。
メバルの外道たち
メバル釣りの外道はたくさんいるがちょっと紹介。
カサゴ(地方名:ガシラ・アラカブ)・・・かなりポピュラーな根魚。顔が大きく体の半分ぐらい顔。出汁が旨いので丸ごと味噌汁にすると旨い。
アイナメ(地方名:アブラメ)・・・投げ釣りなどでもよく釣れる根魚。昼間のメバリングでよく釣れる。常に岩陰にいる。
ソイ(クロソイ・ムラソイなど)・・・カサゴに似ている黒い魚。かなり岸際で釣れる。常に岩陰などに身を潜めているが夜は街灯に寄ってくる。
ヨロイメバル・・・ヨロイのようなボディーカラーのカサゴみたいな魚。メバルという名前なのだが全然似てない。岩陰に身を潜めている。
タケノコメバル・・・この魚もメバルには似ていないのにメバルの名がつく。一般的に大型のものがよく釣れていてたまにメバル30センチオーバーという記事に釣られて見に行くとこのメバルの時がある・・・。
メジナ(地方名:グレ)・・・ワームでもしばしば釣れる。中々の引き!
セイゴ(スズキの稚魚)・・・セイゴもよく釣れるがフッコクラスも春によく混じる。すごく引く。
タチウオ・・・あんな口でよくかかるなとびっくりするがたまに釣れる。