タチウオ専用ルアーは近年どんどんと増えてきてはいるが、シーバス用のルアーやメタルジグがタチウオ釣りにベストマッチするのでタチウオにおすすめなシーバスルアーを中心に書いていく。
目次
タチウオルアーの種類と特徴
色々なタイプのルアーがあるがその種類と特徴を説明していこう。
巻くだけで簡単に釣れるバイブレーション
バイブレーションプラグはただ投げて巻くだけで釣れる優秀なルアーで初心者にも簡単に釣ることが出来るルアーである。
沈むルアーなので底から表層まで全部攻めることが出来る。基本的に底まで沈ませてその秒数を数える。
10秒で底に着くのだったら9秒で巻きはじめれば底より少し上を狙える。
こうやって上まで攻めるのがカウントダウンという基本的な釣り方。
タチウオのタナが解ればそのタナを集中的に攻めれば効率よくタチウオを連発出来る。
リアルな見た目で狙うミノー
夕マズメなどベイトフィッシュが追われて水面をはねまくっている時がある。
「ナブラ」と呼ばれる状況だが、この状況ではベイトフィッシュに良く似たこのミノーというルアーが非常によく釣れる。
浮いたり、沈んだりするが基本的に沈むのがそれほど速くないので表層専門となる。
竿によるアクションでイレギュラーな動きを出したりするとさらによく釣れたりするが基本的にただ巻きでOK。
ただ巻きでは反応が悪いなと思ったら「トウィッチ」と呼ばれる竿をチョンチョンと動かしてルアーに食わせの間を与えてあげたりしてみる。
広範囲に狙うメタルジグ
鉛の塊なのでめちゃくちゃよく飛ぶルアー。
広範囲を狙う時に一番使えるルアーとなる。
タチウオ釣りでは20~30グラムぐらいのものがおすすめ。
使い方はバイブレーションと同じように基本的に沈めて使うが、このルアーはロッドアクションでもっと魚を誘うことが出来るので竿をしゃくって動かすのがよい。もちろんただ巻きでも釣れる。
サワラや青物も釣れるのでタチウオも青物も両方狙いたい時などに有効。
リアクションで食わせるダート系ルアー
ロッドのアクションでルアーを大きくダートさせることで釣るルアー。
アクションはこの動画をご参考に。
他にもラパラのスナップラップやティムコのベイスラッグなども同じコンセプトのルアー。
ワインドでも同じことが出来るがルアーの方がワームを付ける手間が省けてよく釣れる時などはこちらの方が手返しよく釣ることが出来る。
食わせるためのワーム
ワームとはソフトルアー呼ばれるゴム製のルアーにジグヘッドという重りと針がセットになったものを取り付けて使う仕掛けで生き物のようなボディーで生き物のような動きを出せるので魚が警戒せずに食いつく。
ルアーを見切る魚もワームには食いつくし、歯ごたえも魚っぽいので長い間食っているため合わせやすい。
ワームには色々と種類が多く釣り方が異なるが基本的に泳がせるタイプかワインドと呼ばれるタイプかに分かれる。
・泳がせるタイプ
泳がせるタイプはお尻の部分が少し変わった形状をしており、水中を泳がせるとその部分が動いてまるで泳いでいるように見える。
基本的にただ巻きでよく、バイブレーションやメタルジグのように沈めて使う。
ジグヘッドの重さを変えて色々な層をさぐってもよい。軽いジグヘッドだとよりナチュラルな動きを出すため違和感無く食わせることが可能。
・ワインド
フィッシュイーターの本能を刺激する波動を生み出す釣り方
どんなフィッシュイーター(魚食魚)であってもこの波動だけは無視できない。だから、シーバスやタチウオをはじめとしてタチウオ、サワラ、ブリ、シイラなどほぼどんなルアーターゲットでもパターンにはめることが出来る。
低活性の魚のスイッチを無理やり入れて口を使わせる釣り方がこのワインド。
ワインドというのはジグヘッドにワームをつけてエギングのようにしゃくる事で左右にダートさせて釣る釣り方のことだ。
まず、ワームとジグヘッドだが、写真で説明しよう。
これがワインドに使うワームとジグヘッドの取り付け例である。
見てのとおりアシストフック仕様にしてある。
色々なワームと色々な針を使って、たくさん釣ってどういうかかり方するかとかどういう食いかたするとか全部研究し尽くしてたどり着いた答え。食ってきても針掛りしないことが多すぎる。だからアシストフック。
一番重要なのが刺し方!まっすぐに刺すこと!これによって釣れるか釣れないかが9割決まる。まっすぐ刺さないときれいなダートは生まれない。
ワインドを成立させるのに必要な道具
1.シャキッとした固めの竿・・・
硬めでないとちゃんとしたダートが出来ないし、疲れる。
メジャークラフト ソルパラ ワインド SPS-832MW
やはり専用ロッドが使いやすいです。この値段なら1本持っておいてもいいと思える価格設定。さすがメジャークラフト。
2.滑らかで強固なリール・・・
ちゃっちいリールだと壊れるような釣り方なので。
シマノ(SHIMANO)17 アルテグラ C3000
軽さとギアの強さを両立したリールでこのコストパフォーマンスは非常におすすめできるリール。
3.おすすめするラインはPE
ダートさせるためには極力パワーが直接伝わる伸びの無いラインがいい。その点でPEライン以外は選択肢に入ってこないと思う。アタリも明確で面白い。
>>おすすめライン紹介ページ
4.ワインド専用のジグヘッド・・・
オンスタックルデザインZZヘッド
ワインド専用ジグヘッドが無いとワインドになりません。昔はAXアックスのメインフックを切断して自作していましたが最近は専用のものが何種類か出てます。1/2オンス(14グラム)以上がいいダートします。軽いと少しやりづらいです。
ダイワ(DAIWA) サムライ太刀 ワインドダートヘッドは針がセットになってるのですぐに使えておすすめ。写真のZZヘッドはマナティーとの相性が最高。
5.ワインド専用のワーム・・・
オンスタックルデザイン チャンピオンズベイト マナティー
マナティーが一番おすすめ!他にもジャッカルやマリアなどから同じコンセプトのワームが出てますがマナティー最強。
他にもこういう全部セットになった製品があります。初心者はまずこういった製品からはじめてみるのも良いかもしれません。
6.アシストフック・・・
アシストフックは絶対必要と思う。見えシーバスを散々釣ってそう思った。ミスバイトが多すぎる。
がまかつ(Gamakatsu) シングルフック トレーラー
つけ方は写真をまねしてください。
がまかつ(Gamakatsu) CGワインドトレーラーダブル21(グロー)
タチウオにはダブルフックの方が掛かりがいいようです。
そしてズレないようにトレーラーキーパーをつけておくのがオススメ。ミスバイトでフックがずれると次のバイトを逃してしまいます。
7.体力・・・
何時間もワインドを続けるのは結構疲れる。ひたすらしゃくり続けるのは体力勝負になってくるので頑張って通ってワインドの筋肉を作っていく必要もあると思う。
シングルフックにして抵抗を小さくすると動きが良くなり抵抗が減ってシャクルのが楽になる。シャクルのに疲れた時に使ってみると良いかもしれない。
8.テクニック・・・
基本的に竿をしゃくり続ける釣りで、合わせのようなシャクリを連続して行なうことでワームをダートさせる。その1ターンに必要な距離は1メートル以上となり、これは明るいうちにワームの動きを水中で確認して練習したい。
タチウオワインドおすすめアイテム
太刀魚釣りの時の必殺アイテムがあり、それがケミホタル。この小さなケミホタルをワームに突き刺すことによってさらに釣果を伸ばすことが出来だろう。先にワームに穴を開けてから突っ込むとよい。
-
タチウオがよく釣れるワーム(ソフトルアー)まとめ
ルアーでタチウオを釣る時、魚の食いがあまり良くない時はルアーに食いついてこないことも多く、また、ルアーの場合は食いが浅いと歯が邪魔になって乗らない事が多い。 そんな時、ソフトルアー(ワーム)だったら動 ...
漁具系ルアー
これはあまり有名ではないが鯛ラバやインチクと呼ばれる漁具系のルアーで私自身がたくさん釣ったことがあるので紹介しておく。
バイブレーションやメタルジグのように沈むルアーなので同じように基本的にただ巻きで釣れるが時々止めてみたり竿をしゃくったりするとさらにヒットチャンスが増える。
問題は歯でひらひらした部分がちぎれ易いという点であまりおすすめできないルアーなのだが、どうしてもつりたい時に活躍することは間違いない。
エサも使えるテンヤ(ジグヘッド)
言ってみればルアーとエサのハイブリッドがこの仕掛けでキビナゴをワーム代わりに使えるシステム。
それ以外にも太刀魚ゲッターはどんどん新しい製品が産まれていて、ブラックバスで有名なチャターという振動板を取り付けられたワームも出ている。
どうしてもルアーやワームではアタリすらないという状況もある。そんな時の切り札的使い方でこの製品を使ってみるのはおすすめ。デメリットは金属疲労でパーツが折れそうなところか。使い方はただ巻き・ワインドなど。
2018年に登場したタッチポン陸というルアーも餌も使えるテンヤが使いやすくてよく釣れると評判になっている。タチウオはワームやルアーのほうが釣れる時間帯と餌の方が圧倒的に有利な時間帯があるのでこういう使い分けできるテンヤがあると便利だろう。
時合が過ぎた夜のルアー釣りは飛ばしウキでスローに
ルアーでバタバタ釣れる超高活性時合が終わったらスローな釣りで釣る事ができる。メバリングでよくタチウオが釣れることから開発されたのが上記の飛ばしウキ仕掛けでエサでしか反応がない時間帯でも拾っていくことが出来る。
タチウオの好むカラー
釣れるカラーの定説
タチウオを釣る時に重要なのがカラーなのだが、紫色だけは外せないカラー。
これは定説なので理屈はわからないがとにかく困ったら紫系のルアーを投げるのがよい。
タチウオ釣りのカラーローテーションの基本
カラーローテの基本も書いておくとタチウオは昼でも釣れる時は釣れる。そんなとき特に強いのがナチュラル系のカラー。イワシっぽいカラーや透明っぽいカラーは明るい時間の最強カラー。
昼間にオレンジ投げても目立ちすぎて逆に食ってこない。
入れ食いタイムはド派手なカラーで
時合の時間帯になったらとにかくアピール力が勝負になってくる。
ピンクかオレンジが定番で白や夜光カラーもいい。
ケミホタルを装着してとにかく目立たせるのが重要になる。
釣れてない時は逆にナチュラル系で
夜でもナチュラル系は効く。なぜなら自然界にはナチュラル系のカラーの魚しかいないからだ。ナチュラル系が見えなければタチウオは絶滅してるだろう。
ドジョウの引き釣りなんかで釣れるのだからドジョウっぽいカラーでも釣れるはず。ただし生物特有の匂いや動きが無い分不利ではある。
アピール系のカラーが全く効かない時はナチュラル系もローテーションに入れておくと単発で釣れたりするので必要。