シーバスロッド、MORETHAN(モアザン) AGS 85MLMを使ってみたのでレビューを書いてみる。
まず、ケース
さすが最高位機種といった袋に入っている。ロッドケースだけで2000円位するんじゃないか?といえるレベルの作りなので移動の際も傷が付かない。ソフトケースなので強い衝撃には耐えられないだろうがその辺にぶつけたぐらいでは中にダメージが及ばないくらい分厚い。
デザインもモアザン!といったデザインで見せびらかして自慢できる。存在感十分。
裏地は金色。これも所有する満足感を存分に満たしてくれる。中は2ピース別々に収納されるつくりなので竿同士がぶつかることで傷が付くのを防ぐことが出来る。
次にグリップ
グリップはEVAグリップである。握った感じはやや細いと感じるが気になるほどではない。さわり心地はザラザラしている。ザラザラしているので全く滑ることは無い。非常にフィットした握り心地といえる。
パーツは金色で高級感抜群。ただ、少し目立ちすぎる感じは否めない。シマノのツインパワーMg旧モデル3000番クラスをつけた感じでは全く不安なく装着できる。
セパレートのグリップは見た目としてはGood。ダイワのロゴもかっこいい。
ブランクス
ブランクスは非常にシャキッとしている。シーバス用として使用頻度の高いサイズのルアーが一番投げやすい反発力。結構重量のある鉄板バイブレーションなどでも軽く投げられる。もちろん小さめのルアーでも問題なく飛ばせるがシーバス釣りでよく使う、レンジバイブ70やX-80などのルアーにジャストなブランクスだと感じた。
軽さはもちろん最上級。
繫ぎ目は印籠つなぎ。
コーティング済みのつなぎ目は非常に緩みにくい仕様である。これはこれまで使っていたシーホークでもそうだったが一度もつなぎ目で緩むことは無かった。つや無し加工のつなぎ目ははめ込みやすいが緩みやすく魚がかかった時や根掛りで割れることもあるので緩まないつなぎ目は重要。
AGS(エアーガイドシステム)
ダイワの技術の賜物である究極の軽さをもたらすガイドシステム。
本当に軽い。振り抜けがもう延竿レベルといいたいくらい気持ちいい。
感度もやはり良く、ルアーの動きがわかりやすい。アタリも抜群によく取れる。
そして、何より気持ちよかったのはトウィッチをした時の竿のぶれの無さである。X-80を操る楽しみを存分に味わえるこの操作感がこのロッドを買ってよかったと一番感じたポイントの一つだ。
このぶれの無さはキャストの精度もUPさせてくれた。
ただ、弱点も多く
1.カーボンは金属に比べ粘りが無いので衝撃に弱い。そのため注意書きにはリーダーは1mまでにしてくださいの文字が・・・。どこかにぶつけたりした時は割れる可能性も気になるところ。
2.サイズは従来のものと同じ大きさだがFujiがKRコンセプトを出してきたため大きく見える。つまりガイド絡みが弱点。
ガイド絡みが気になるならこの竿は選ばないほうがいいかもしれない。軽さを取るか?トラブルレスを取るか?のトレードオフである。
今回、このロッドが気になっていたので6年使ったシーホークから乗り換えたが快適度は相当増した。シーホークが少し柔らかいモデルを使用していたからというのもあるが非常に快適。
ただし、2年前にKガイドシステムが生まれて久しい今、このロッドが買いか?と言われると疑問が残るかもしれない。
2013年10月16日追記
何度か使ってみてわかったことがあるので少し追記する。
まず、キャストのしやすさであるが本当にぶれが少ない。ストラクチャーへのキャスト精度が段違いに上がる。シビアなキャストが要求される港湾の釣りではこれが本当に重要になってくる。
今まで低い橋げたに何度もルアーをぶつけてリップを破損してきたポイントではまず橋げたにぶつけることが無い・・・今までどれだけX-80をリップレスミノーに変えてきただろう・・・。
竿の操作性も段違い。トウィッチで使ったときの感触がものすごく軽いし、アクションがいい。
はっきり言ってダイワはKRガイドシステムが出ても尚、AGSにアドバンテージを感じ商品化している理由がはっきりとわかった気がする。
値段の優位性があまりに乏しいことが残念ではあるが、AGSは買って損の無いロッドだと私は感じた。