2016年のシマノの新製品スピニングリールで目玉と言えばやっぱりヴァンキッシュ(Vanquish)だろう。
今回ヴァンキッシュ1000PGSを購入してつかってみたのでそのインプレッションを書いていく。
ヴァンキッシュとは?
ヴァンキッシュというリールはどういうリールなのか?というとツインパワーの軽いやつという位置づけで生まれたリールで、元々はツインパワーMgというマグネシウムボディーのリールだったのがヴァンキッシュという新しいシリーズとして登場したのが始まり。
今回のモデルはさらに進化してステラをフラッグシップとする巻き心地を追求したコアソリッドシリーズに対抗した巻き心地の軽さを追求したクイックレスポンスシリーズのフラッグシップモデルとして16ヴァンキッシュが新発売されており、軽いツインパワーと言うよりは、もはや軽いステラという位置づけになっている。
一番の特長としては、やはりクイックレスポンスというだけあって巻き心地の軽さが際立っているところだろう。
NEWヴァンキッシュはどう変わったのか?
ハンドルが標準でCI4であることや左右非対称のマグナムライトローター、スプールの中のパーツもよく見るとカーボン製のようだ。徹底して軽量化が図られているのが第一の変更点。
内部構造の改良が2つ目の変更点で2014年モデルのステラから重心をロッドに近づけて軽く感じるような形状になっているがヴァンキッシュにもこのボディー形状が引き継がれた。
ギアはよりシルキーな巻心地になるマイクロモジュールギア。もちろん剛性にこだわったHAGANEギア搭載。
他にも水の入りにくいコアプロテクトや硬質スプールリングなど新搭載された機能があるのでその辺はシマノの公式サイトからご確認を。
写真を撮ってみた
今回このリールは管理釣り場用のリールとして購入したので1000PGS。
見た目が旧モデルと全く異なりヴァンキッシュと知らない人はこれ何のリール?となるぐらい外観は変わった。一番変わったのはやはりカーボンハンドルか。
使ってみた感想
早速管理釣り場で使ってみることにした。ラインはフィッシングショーで貰ったムカイのナイロンライン2.5LB。
使い心地は最高クラス。
マイクロモジュールギアというのは本当に滑らかでしかも無茶苦茶軽いのでリールを巻いている感覚が無いような気もするレベル。
ここまで軽いと本当にリールに感度が備わる感じで巻き心地の変化でアタリを取ることが可能になってくると感じた。
魚をかけた感覚はいい感じ
ドラグもしっかりいい感じで旧ヴァンキッシュの静かすぎて気づかないドラグ音ではなく普通に聞こえるドラグ音なので出ているのがわかる。かけてから巻く感触も巻きやすくHAGANEギアの素晴らしさがわかる。
ヴァンキッシュを11ツインパワーと較べてみた
11ツインパワーのC2000Sとの比較。
単純に持ちあげて感触を比較してみるが明らかに「軽い!」と感じる。ツインパワーが重いわけではないがヴァンキッシュは明らかに軽い。こんなに小さなリールでも明らかに軽いのは凄い。。。
実際に投げ比べてみる。1000PGSとC2000Sは型番こそ違うがボディーは全く同じでギア比とハンドル長が違うモデルであるため投げる感覚は同じはず。
意識しないで投げるとそれほど変わらない気もするが違いを探しながら投げるとやっぱり軽いと感じることが出来る。でもやっぱりこのサイズだと意識しないとわからないとは思う。
実際の使用感は好き嫌いあり
ここまでNEWヴァンキッシュを絶賛したような書き方になっているが実際に半日使って比べてみた感想としては好き嫌いの別れるリールだと感じた。
確かに軽くて巻き心地がシルキーで剛性感もいいリールなのだが巻いている感があまりに曖昧というかふわふわしているというか巻きをメインとする釣りでは私は11ツインパワーの方が好き。
確かに11ツインパワーは重さが少し重く巻き心地は少し重さがあるしマイクロモジュールギアに比べると少しザラつきがあるがこの微妙な機械感が好きなのである。言い換えるとメトロノーム的な音で無いより有ったほうが巻いてる感を味わえるものと言える。
NEWヴァンキッシュはあまりにもノイズが排除されすぎていて私のように何か物足りないと感じる人もいるかもしれない。
そんな小さな機械感みたいな雑音なんかいらない、パーフェクトな軽いリールが欲しいんだという人にはベストだろう。ステラよりも何十グラムも軽い最高のリールがこのNEWヴァンキッシュだから。