ルアーを保管しているとフック(釣り針)が錆びてしまうことがよくある。
ソルトで使うときは塩によってフックは非常に速く錆びてしまうので気をつける必要があり、毎回基本的にルアーの塩を抜いて保管しておかなければならない。
でもフックのサビってそんなに気にすることなのだろうか?ちょっと私の経験からフックのサビについての話をしてみたい。
侵食が進むと折れやすくなる
まず重要なのはサビは金属を侵食し、強度を落とす原因になるということ。その為サビて何ヶ月も経ったりすると確実に針は折れやすくなっている。
経験談を語らせていただくとブラックバス釣りの場合は淡水なので錆びづらい。ということで基本洗わずに使っているのだが気をつけなければならないのが塩入りワーム。
ラバージグのトレーラーに塩入りワームをセットしたままにしている場合、フックは確実にサビると考えなければならない。何も知らずにそのラバージグを使いフッキングと同時にフックが折れるという最悪なミスをしたことがある。
ラバージグのフックって黒いフックが普通なのでサビが見づらい。トレーラーのワームは塩入りの場合必ず外して保管しておこう。塩入りじゃなくても外しておいたほうが無難。
サビは侵食が進むと折れやすくなるのは間違いないことなのでサビが侵食したらフックは交換が基本。
サビは血の味
錆びやすい針の場合、表面がすぐ錆びる。夜釣りに行って次の日洗おうかとだすと既に錆びていることもある。元々ソルト用ではない針などは数時間でサビが浮き始める。
ではこの表面の錆って気にしなきゃならないものなのか?あくまで私の見解だが表面の錆は血の味なので逆に釣れると思っている。血って鉄分含んでるしなんかサビの味に近い気がする。
フックで重要なのは針先の鋭さなのでトレブルフックの溶接部分とか返しの部分に錆が浮くぐらいほぼ強度には影響してこないと思われる。錆びてなくても折れるときは折れるし錆びていても全く折れたりしないこともある。
錆びたほうが表面の反射が減ってちょっとナチュラルになるんじゃないかと思ったりしているので敢えて錆びたフックをそのまま使ったりしていることもある。
フックのサビ問題まとめ
フックのサビは侵食が進むと強度に影響があり折れる原因になるが表面のサビは気にする必要性が感じられないというのが私の意見。
ただ、雑誌やテレビの取材を受けるような絶対釣らなきゃ生活が成り立たない人に関しては毎回新品のフックを着けているとのこと。
もちろんスポンサーを受けているのでタダで貰えるというのもあるがコアマンの泉氏などはルアーにフックを付けない状態で持ち運ぶという念の入れよう。これに関してはフックポイントが他の針とかルアーにぶつかったらかかりが悪くなるということだが。
ちなみにトレブルフックではがまかつのトレブルRBがとにかく錆びづらくて海水でも洗わなくても平気なレベル。この針を使ってしまうと他の針は使えないレベルで気に入っている。高価なのが唯一の弱点・・・。
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最近のフックが錆びにくすぎる問題
余談だが、2024年現在のルアーフックが10年前と比べて別次元の錆びにくさを手に入れていると感じる。
各社とも海で使って放置していても黒く変色するぐらいで基本的に錆びない。錆びないのはとてもありがたいのだがフックの交換のタイミングがわからなくなっている。
昔は1年ぐらい使えばパッと見て交換だなと判断出来ていたが今は針先がしっかり尖っているかを全部チェックしていかなければならないようになっている。暇な時に全部チェックすればいいのだが私のようなズボラな人間はついついサボってそのまま使ってしまって貴重なバイトを逃してから、よく見たら針先が折れてる…と気づくのである…。
なのでフックがサビにくすぎるのもこれはこれで問題なのではないかと少し感じ始めている。
あと、環境に対する負荷に関しても少し懸念がある。今までの錆びやすいフックならルアーがちぎれて飛んでいっても海に浮かんでいるうちに針が錆びて無くなってしまっていたが錆にくすぎる針の場合、いつまでも海にフックが付いた状態で漂い続け、海鳥などの足に引っかかってしまう可能性が高まる。
ワームなどは生分解性が推奨されて環境へのダメージを極力無くしていきましょうという流れなのにフックはどんどん分解されづらくなりすぎているのはこれはこれで問題なのではないだろうか?
釣人として考えさせられる問題である。