トラウトキングをご存知だろうか?
トラウト界ではメジャーな大会で毎年盛り上がっているのだが、ソルトウォーターやバス釣りをしている人にはあまりなじみのない大会。
私も今回初めての参加となったトラウトキングなのだがその模様をレポートする。
始めにトラウトキングチームバトルとは何ぞや?というのを少し紹介しておくと、3人一組のチームで行なわれる大会で、スプーンかプラグを使うルール。1匹釣ると選手交代。釣れない場合は3投以上投げれば交代できるシステム。魚はネットにタッチすれば1匹とカウントされる。
1対1のチーム戦で一回戦は6チームが1ブロックに分けられて、1ブロックごとの総当たり戦。20分間に釣れた総匹数によって戦う。
今回の東山湖戦では100チーム300人がその腕を競い合うこととなった。
朝5時40分に東山湖に到着したときにはすでに駐車場は満車状態。この戦いへの気合いがうかがえる・・・。
受付を済ませてしばし休憩後、大会の説明などが行なわれ試合の行なわれる釣り場へ。
ブロックごとにエリアが決められており、その場所以外では釣りをしてはいけない。そのエリアがさらに2区画に分割されて2チームづつが対戦する。試合の無い2チームが審判を行なう。
戦いの場所は東山湖の対岸部分であったがあまり釣れないことで有名な場所。
どうなることやら・・・。と思ったが予想に反する戦いとなった。
1試合目は1チームが棄権となったので不戦勝。でもカウントはするということなので予行演習の形で釣りをした。
チームのメンバーは釣れたが自分自身はノーフィッシュ。20分という時間はあっという間だということを感じた。魚の活性はさほど高くない・・・。
2試合目も連続で行なわれ初勝負。魚の活性は低く何を投げてもノーバイト。0-0で終了。
一試合審判休憩となり他のチームの釣りを勉強できるチャンスとなった。
釣っている人を見るとどうやらクランクベイトをゆっくり巻くのがいいようだった。それにしても普通の釣りとは全く違うのが大会の釣り。色々と目からうろこだった。
3試合目、4試合目勝てる気配すらなく負けて、また審判タイム。5戦目負けるとブロック最下位が決まり、2回戦の審判をしなくてはならないという最悪な状況・・・。
しっかりとうまいチームの釣りを観察しまくって次の戦いに生かすことにした。クランクがいいのはわかったが自分のチームの人間は全然うまくコツが摑めていないので釣り方が違うのではないかと思いながらみていた。どうやらクランクをトウィッチさせて食わせの間を与えているようだった。多分だいぶ練習してマスターしてる・・・さすがメーカーチーム。
メーカーチームというのはメーカーがチームを作って参加しているもので、1ブロックに1チームが参加している。さすがに釣り方がアスリートのように研ぎ澄まされている。
5戦目・・・絶対に負けられない戦いがここにもある・・・。
大会中2回行なわれた放流により、その魚が回り始め大会途中から放流魚を効率よく釣る事が勝因になっていた。
開始早々両チーム共にヒット。うちのチームはバラシて得点稼げず・・・だが次の一投でゲット。自分にもヒットし、ゲット・・・でも向こうのチームにもヒットしゲット・・・ものすごいシーソーゲームになっている。頑張って効率よくメンバーチェンジを繰り返し釣っていく。
そうなると問題になるのが1ポンドのライン。強引なやり取りができないという欠点が露呈してミスを連発してしまう。足を引っ張るのは俺という事実・・・。ヒットルアーぶちきられたり、ネットイン直前でバラシたり・・・。
あっという間に試合終了。
結果は・・・
14対11で勝利。
向こうのチームがスレで時間を食っていなかったら危なかった・・・。
喜びというより安堵といった勝利だった。
これで今回の我々のトラウトキングが終了した。
今回の試合の模様は釣りビジョンで11月27日に初回放送されるので気になる方はご覧ください。
試合後の釣り
試合後は各自釣りをしてもよいので放流魚を楽しむことことに。
誰が何を投げても入れ食いの状況!楽しめる!
ただ、私はスプーンの釣りがどちらかというと嫌いで、ミノーのジャークやトップで一撃必殺するのが自分のスタイル。
実はこういう状況で全然釣れないからだ。なぜだかわからない。みんなが釣れない時に釣れたりする。
一応周りで釣れている人の大体5分の1位は釣れたけどなんか残念・・・。
後輩はクランクでブラウンのナイスサイズも釣っていた。
途中で連続で釣れるスプーンをぶち切られた!やっぱり放流魚の元気さをなめてはダメだ!1ポンドのラインなんて絶対ダメだ・・・。後輩から予備のライン3ポンドをもらって全部巻き変えた・・・。朝霞ガーデンとか王禅寺とかの激スレエリア位でしかこのラインは使えないね・・・。
結局放流魚は15時くらいまで釣れ続け、終了。その後は誰も全く釣れなくなった・・・。
放流魚は対岸に移ったようなので移動。
そしてドラマは最後に起こる。
放流場所が空いていたのでそこで釣りをしてみたのだが大して釣れない状況が続いていたのに急に16時過ぎ位からパターンが変わって10連続ヒットくらいの勢いに変わる!ヒットルアーはへのへのもへじルアーと名づけた「へ」の形のクランク。なんか最近流行ってるようでみんな使っていたので試しに買ってみたのがここで大ブレイクした感じ。
後輩は異常でこの安くもないルアーを10個くらい持っている・・・。この釣れ方をするなら納得かなぁ・・・いややっぱりそんなには俺は買えない・・・。
でも終了の17時まで釣れ続け、最大50センチ級のサイズまでゲットした。すごいはまり方だった。ここまではまるとやはり楽しい。
ちなみにへのへのもへじルアーの正式名称は「アンフェアー・つぶあん」という名前らしい。つぶあんの意味はアンフェアの小粒バージョンということなのだとさ・・・。俺はこれからもへのへのもへじルアーと呼び続けるけどね!