釣りというレジャーはおそらく認知度で言うとほぼ100%であり、いろいろな人が一度はやってみたいと思っている遊びだと思う。
釣り経験者はそんな釣りに興味がある釣り初心者と釣りに行く機会がそれなりに多い。
私の場合も大学の頃釣り同好会というサークルで超釣り初心者に釣りを教えたり、最近でも中学からの同級生が釣りをしたいということで教えたり、友達に子供が生まれてその子供が釣りをしたいというので教えたり・・・と教えまくってる。
そんな私が釣り初心者と釣りをして思う、これは気をつけておかないとヤバイわってことを紹介していこう。
道具の使い方は丁寧に伝えよう
まず、釣り竿の扱い方からリールの扱い方など全部全然知らないと言う仮定で教えるのが基本。釣りを長くやっていると常識だと思ってしまうことが釣り初心者からすると全く未知の領域なのでとにかく基礎の基礎から伝えたい。
ロッドの持ち方はスピニングリールの場合、中指と薬指の間にリールの足を挟んで持つということから説明しておこう。
投げる時は必ず後ろを見てロッドに糸が絡んでいないか?ルアーがガイドに絡んでいないか?たらしは適度な長さになっているか?などきちんと確認してから投げる。
初心者に多いのが巻きすぎて垂らしが無いのに投げようとしてガイドにルアーが引っかかってしまうパターンだったり、すでにガイドにラインが絡んでいるのに投げようとしてちぎれてルアーだけ飛んでいってしまうパターン。
しばらくは初心者が投げるのを横で見ていて失敗しないようにチェックしてあげたほうが良いだろう。
下手するとロッドを破損しかねない危険な行為も知らずにやってしまいがち。
特にルアーを巻き込みすぎて竿先がグニャーってなってポキンってのがよくある。巻き込んだ時はあせらずにドラグを緩めて糸を出すとかベールを返して糸を出すということを伝えておきたい。
魚がかかった時は竿の角度に注意
初心者はなぜかやたら竿を立てたがる。竿を立てると竿とラインの角度が非常に小さくなり、折れやすくなる。竿のバットのパワーが伝わらないため魚を寄せることも難しくバラしやすい。
初心者が魚をかけた時、ロッドを立てすぎていたら適度な角度に調節してあげよう。出来れば最初にやり取りの説明をしておいたほうがいいが魚がかからないとよくわからないし、掛かったらちょっとパニックになる可能性もあるのでちゃんと隣で手助けしてあげよう。
根がかった時も注意
初心者は根掛かりの外し方を知らない。根掛かりは強引に引っ張ると余計外れにくくなる可能性が高く、張ったり緩めたりを繰り返さなければならないことを伝える。実際に外し方を実演して説明してあげるのが一番早いのでやって見せてあげよう。
ほっとくと強引に竿を立てて外そうとして無理な角度で引っ張り、竿が折れる危険性がある。
また、外れなくて諦めて手元からラインを切り始める可能性もある。手元からラインを切られるとそこにラインがいつまでも漂い、そこに投げるたびにラインが絡んできて釣りがしづらくなる最悪な手法である。
どうしても外れない時はタオルなどでラインを掴み後ろへ下がるとラインが途中で傷ついてない限りほぼルアーの結び目で切れるため水中にラインは残らないということを伝えてあげよう。
スピニングリールやベイトリールは地面に置くと傷がつきやすい
これはとても重要なことなのだが初心者に釣具を貸すとコンクリートとかアスファルトの地面にリールを適当に置きがち。
ベイトリールは表向きに起き、ハンドル側を地面に着けておけば傷つかないのだがたまに裏返しにおいて表面傷だらけにされる時がある…。
スピニングリールに関しても置く時は必ずハンドル側を下向きにして置くのは釣りを長くやっていると当たり前になっていることなのだが初心者はそんなこと知らないのでハンドルの無い方を下にして置いてしまう。
そうするとガッツリコンクリートに擦れて傷が付いてしまい下手するとスプールエッジがガリガリになって手で触ってもザラザラということになる。
スプールエッジはラインが放出されるときに触れるところなのでザラザラだと飛距離が確実に落ちる。こうなってしまうとスプールを交換する以外に対策はなくなりかなりの出費を強いられる…。
ハンドル側を必ず地面に置いてくれと言っても忘れてしまっている可能性があるので貸すリールには必ずお守りくんなどのリールスタンドを取り付けておこう。
私は貸す用のリールには大体お守りくんを取り付けているが突発的に同行の初心者がリールトラブルで使えなくなり私のリールを貸すことになった時たまたまお守りくんを付けていないリールだったことで見事にスプールに傷をつけられてしまった…。
出来ればスピニングリールを買ったら必ずお守りくんも同時に買って全機種にお守りくんを取り付けておくことをおすすめする。
初心者と釣りに行くときに注意したいことまとめ
初心者は釣り上級者には想像もしない奇想天外なことをやりがち。ドラグ緩めすぎて根掛かりしてるのに一生リール巻き続けてラインがヨレヨレになっているとか逆にデカイ魚掛かってるのにかなり無理矢理なやり取りをしてドラグフルロックで切られるとか。
そういうよくわからない失敗をしがちなのが初心者なので初心者と釣りに行くときは出来れば1時間ぐらいは自分の釣りを諦めて初心者がちゃんと釣りを自分でできそうなくらいになるまでは教えることに専念したほうが良いだろう。
その初心者の人が釣りにハマっていい釣り仲間になればこちらとしても大きなメリットになるわけなので最初はしっかりと教えてあげると良いだろう。