なんだかんだで釣りに行けず病気になりそうな精神状態だったので多摩川へ。
多摩川って堰堤の上の部分は完全なるダム湖になっているので都会から一番近いナチュラルレイクタイプリザーバと言えなくも無いなぁと最近思い始めている。
こんな魅力的なブラックバスフィールドが家から5分でいける位置にあると言うのも今のアパートを選択してよかったと思える点だな。
とまぁ前置きはこのくらいにして置いて今回のパターンを書く。
まずフィールドに入ったのは昼12時前。
真夏の釣りといえば朝マズメを狙うのが一番高活性状態で釣りやすい。
なぜ、真昼間に開始したのか?
別に起きられなかったわけではない。むしろ釣りのときは目がさえて眠れないもんだ。
夏の真昼間、ブラックバスは一極集中するからだ。
下手に朝マズメを攻めるとどこで釣れるか通いこまないとわからない。
でも、真昼間は地図を見ればおのずと答えが出る。
夏のブラックバスのパターンと言えば「シェイドパターン」である。
シェイドといっても野池やリザーバの場合はオーバハングしたブッシュの奥とか垂直岩盤とかが好ポイントとなる。
ただ、今回のフィールドは多摩川。
多摩川で最高のシェイド・・・地図を見ればすぐに気付くはずだ。
大体の目星をつけて下流から上流にランガンしていくことにした。
夏のリザーバ攻略パターンの最強パターンはもちろんバックウォーターなのでこの多摩川でもそういう位置関係にあるポイントは必ず一通り攻めつつ、メインのシェイドパターンを突き詰める。
夏のブラックバスがなぜ釣りにくいのか?それは溶存酸素量の問題からだ。一般的に気体は固体と異なり液体が高温になるほど溶けにくくなる。そのため、夏の水温ではブラックバスをはじめ魚類は酸欠状態になりやすい。そのため食いが悪くなる。
酸素量が多くなるのは空気と接する表面積が大きくなる瀬の部分を通過した直後。ここがバックウォーターと同じ状況の部分。瀬の部分から流れてくるベイトを待ち構えるのに絶好のポジションでもある。
最初のポイントは瀬の上の部分。水が動く部分には魚が集まりやすいこともありベイトフィッシュもかなりの数。
ツイッター見てくれてる人ならめざましテレビの多摩川の生物特集を見たと思うが多摩川はここ数年で非常に水が綺麗になり、清流にしか住めないと言われている鮎が140万匹遡上する河川となっている。
ベイトフィッシュも見た感じ鮎が非常に多いようだ。鮎に紛れ込み同時に放流され琵琶湖から連れてこられたオイカワも増えているらしい。
鯉の量も普通ではない。鯉の放流も盛んに行なわれているせいであろう。鯉はどんな場所でも成育できる雑食魚のため、在来の貴重な水生昆虫や固有の小さな魚を食べるため元々鯉のいなかった沖縄県などでは問題となっているらしい。ここまで鯉がいるとちょっと放流し過ぎな気がする。
最初のポイントではブラックバスの魚影は全く確認できず色々とルアーを投げてみたが反応は無かった。
移動。
シェイドのポイント。
すでに魚がスレ始めているので正確な場所は伏せることにする。
シャッドシェイプのジグヘッドリグで攻めると一投目でアタリ・・・。
ん?
小さいハゼか?(ハゼも肉食のためちょいちょいワームの尻尾をかじる)
さらにシェイクをすることで食い込みを促す・・・グン!
ヒット!サイズはそうでもなさそうだがいい引きをする。ギラッと光った魚体は紛れも無くスモールマウスバス。
ばらさぬようにうまく抜き上げる。
25センチほどのチビスモールだがいい引きだった。
前回釣り上げて写真を取れずにオートリリースしてしまったサイズと同サイズのスモールを今回はやっと写真に収めることに成功した。
いやぁ~このサイズのスモールマウスバスの口は小さい・・・メチャクチャ持ちづらいったらありゃしない・・・。
と言うわけで1枚取ったらまたオートリリースしてしまいましたとさ・・・。
それにしてもゲーリーヤマモトのシャッドシェイプは優秀なワーム。廃盤だなんてショック過ぎる・・・。既に俺は10パック以上も買い溜めしてるのでしばらくは安心だが壊れやすいワームなだけにこれでもちょっといつまで持つか・・・。型を作って自作しようかな?
久しぶりにバスが釣れて最高の気分になったわけだが「ブラックバス釣れてる!すげー」とわくギャラリーに対してはクールに釣れて当然だよ的な空気を出しておいた。
その場所ではまた15センチくらいのスモールマウスバスが釣れたが小さすぎるのですぐにリリース。
やはり予想通りバスはベストスポットに集中しているので非常に狙いやすくなっている。作戦的中と言った感じだ。
その後、さらに上流のポイントを回ったが今ひとつ反応が得られず、いつものハニースポットを攻める。支流との合流点の場所である。
真昼間に来たのは初めてだったが今回はすごかった。
20センチくらいの豆バスの大量発生を目の当たりにしてしまった。スモール50、ラージ50の割合。
こんなに次世代のバスがいるとなると数年後が楽しみすぎるけれどそんなにうまく行くかはわからないけれど・・・。
まぁまぁサイズのバスは極わずかでデカイバスは4~5回行って一回見れればいいほうで釣れる可能性は毎週通っても年2度くらいな感じなのではないだろうか?
この亀山ダムの100分の1くらいのゲット率が多摩川の現状・・・。数年後には改善されそうで期待大だ。
この豆バスと得意の対豆バス専用兵器を使ってちょっくら遊ぼうと投げてみたが・・・いっぱいついて来るしタックルもするけれど全く乗らず・・・やはり昼間の活性ではハードルアーは厳しいのかもしれない。
15時になり、体のほてりがピークに達したので終了。
夏場の釣りは帽子と水とマジクール。まだまだ猛暑は続くようなので熱中症対策は万全にして釣りをしましょう。