最近苦潮とかいうのが大阪湾奥に広がってなんかチヌが微妙ってことで簡単に釣れるブラックバスへ逃げている。
ここ2週の武庫川ブラックバスの状況を書いておこう。
バスだらけのテトラ地帯
サイズは15センチ〜20センチぐらいが主体だがルアーの後ろについてくる魚だけでパッと見て30匹ぐらいいる様に見える。
釣るのは割と簡単でスピナーで数匹釣ってスレたらワームを投げて数匹ゲットしてミノーやベビーシャッドにすればまた数匹ゲット出来てスレたらダート系のワームにしてというローテーションで結構釣れた。
しかし、小さい魚はめちゃくちゃスレるのが早すぎて数は伸びない。10匹は釣れないで完全に何も反応がなくなって終了となる。釣れるエリアも広くないのでこのバス釣りは一日30分ぐらいの短時間勝負と言える。
翌週、サイズアップしてる…
前の週、20センチぐらいがマックスサイズだったような気がしていたが20センチを超えてきそうな魚が見えるようになってきた。
それに伴って釣り場が地元民にバレまくってチャリでここへ来る人が何人か出始める。
なので最初からすでにスピナーでは何も反応がないため工夫が必要。ワームも最初からスレているようで食ってもすぐに吐いてしまって全然食い込まない…。
私にはジャーキングというミノーやシャッドに狂わせるテクニックがあるのでそれを試すと普通に釣れる。リアクションバイトはしてくれるみたい。
こういう釣りはすぐにスレるのですぐにポイントを攻めきってしまう。
あとはスレきった魚をどうやりゃ釣れるのか?考えながら見えているちっちゃい魚を狙ってワームを投げたりしてみる。
たまに食ってくる魚がいるものの15センチぐらいなので食い込まずすっぽ抜けてしまうのが多い…。クソちっさいワームを投げれば食い込むかもしれないけど操作性が悪くなるし、そこまでして釣りたいわけでもないので4インチのドライブクローラーで攻め続ける。
そうしているとカワウが来て魚を食っている。この周辺でカワウの餌食になるサイズの魚と言えば15センチぐらいのブラックバスぐらいなものなのでおそらくバスを食っていると思われる。
弱肉強食という自然界の法則通り水の中では最強クラスのブラックバスも鳥からすればただの食べ頃の魚でしか無い。
秋めいて魚が散る
ここ最近急激に気温が穏やかになり、めちゃくちゃ涼しくなってきた事もあって一箇所に溜まっていたバスがかなり散り始めた様に感じる。
深いところにもいるにはいるが釣り人が集中していることでスレまくって釣りづらい魚ばかりになっている。そんな場所を狙うよりもオープンな場所で広範囲を狙うほうが圧倒的に簡単にバスをキャッチできるようになった。
暑い時には水が悪すぎて全然だめだった場所でも少しいい感じのサイズに育ったバスをゲット。
カワウの餌食になって小さい魚が減ったこともあるのか大きめサイズの成長度合いがかなり早くなっているように感じる。
30センチを超えてくるとカワウに簡単に食われるということも無くなりそうなのだがキャパ的に30センチオーバーがたくさん生息できるエリアでもないので10匹ぐらい年を越せたらいい方かと思う。
まぁ1匹か2匹まで減ってもおかしくはないし2〜3年で全滅する気はする。なので期間限定の釣りと言える。
武庫川のバス釣り30年を見つめて
10歳ぐらいの時に武庫川でブラックバスという魚が釣れるというのを知ってバス釣りを始め、東京へ行ったりしながらブラックバスの様子を見つめ続けてきたが今の武庫川でバスが安定的に繁殖しているエリアは非常に少ないと思われる。
昔、名を馳せた報徳前と呼ばれる場所より下流域は度重なる河川改修工事によってほぼ浅瀬になってしまった事により大型のブラックバスは住めないエリアになっている。
ギリギリ阪神電車の下辺りは水深があるので一応生息出来るかもしれないが昔のようにバスが生息している気配は感じない。
おそらく、ギリギリブラックバスが生息していてたまに下流に小バスが流れてくるのは生瀬エリアかそれより上流の三田エリアからの魚かと思われる。
まぁ外来種がたくさんいるのが日本の川の正常な姿とも思わないのでこのままでいいんじゃないかとは思うけど。
約30年前の小学生の頃は家の近くのワンドが野池みたいになったところでバスが結構たくさんいて、そこでちょいちょい釣れていたり、スポーニングスポットのところに集まるバスを葉っぱを使って釣ったりしていた。
この頃は報徳前から阪神下まで広範囲で大きなバスが釣れていた時期である。
中学になってルアーをそれなりに買えるようになって武庫川でバス釣りをするようになった。この時期は下流は阪神下辺り、上流は生瀬まで行っていた。
生瀬は本当にバスが多くて釣り人もそこまで多くなかったので結構すれていないということもあり、かなり簡単に大きなバスを釣った記憶がある。
秘境を求めて今は無きリバーサイド住宅奥の廃線跡から急流の秘境まで行ってバスの溜まっている場所を見つけて釣ったりしていた。
更に青野ダム行くついでに青野ダムの近くの武庫川で釣りをし始めたがそういう人がかなり多く、かなりプレッシャー高めだったように思う。だがブラックバスの隠れる場所が多くてストック量はかなりあり、ウェーダーで釣り上がっていくだけでかなり釣れることもあったりした。
高校生ぐらいになった頃、下流域の工事が頻発して完全に地形が変わり始める。変わり始めた途中の段階でメッチャクチャ深いところがJR下辺りにできて、この場所だけで何本の40アップを釣っただろうか?と思うほど大量のデカバスが溜まりまくり釣れまくったのを記憶しているが完全に工事が終わった時にメッチャクチャ浅くなって全部バスがいなくなった。
最下流域はまだ結構たくさんバスがいたが可動堰が開きっぱなしになるとかあってあの頃のバスはおそらく全部そのタイミングでほぼ全部消えていると思う。
その後、生瀬や三田の方から下流へ定期的に小バスが流れてきて一時的に簡単に釣れるシーズンが訪れることが何年かに一度あり、その度に小バスフィッシングを楽しめていはいるが安定的に成長して数が増えるということはなく、バス釣りをやるよりチニングやシーバスを狙う方がまだマシな河川になっている。
武庫川下流域は定期的にある河川改修工事によって完全にバス釣りをする場所では無くなってしまっているというのが現状だろう。