ちょっとニュースサイトをみてたらこんな記事が出ていた。
琵琶湖の外来魚が謎の半減、大半はブルーギル...生態系に変化? 滋賀県が実態調査へ
これを見ると平成12年から18年も琵琶湖の外来魚駆除が続いているらしい。その結果、ついに大幅に外来魚の漁獲量が減ったということだ。
外来魚はなぜ減ったのか?
この記事によると大型のブルーギルが減って稚魚が増えたのではないかと書かれている。大型のブルーギルはなぜ減ったのか?については何もわかっていないようである。
長年琵琶湖を見続けて来た私としてはブルーギルが減った理由の一つは藻刈にあるのではないだろうかと感じる。
参考藻刈事業について
藻刈りというのは琵琶湖の南湖に毎年大量に繁茂していた水草が水質悪化の原因だとして、根こそぎ刈り取る事業で近年本当に南湖のウィードが激減していて、少ないウィードにブラックバスが集中するので近年の夏場の釣りは知っている人は釣れるけどエリアを間違うと坊主のような事態がよく起こっている。
ブルーギルは回遊魚ではなく、基本的にアシや水草の近くに隠れて暮らしている魚なのでウィードが無くなるとそのエリアからは消える魚。
ということで、恐らく急激に取れなくなった理由は藻刈でブルーギルの生息エリアが変わり、網にかからなくなっただけであり、いるところには大量にいると思われる。
小さいブルーギルが増えた理由は小さいブルーギルならそれほど大きなカバーが無くても隠れる場所はあるし、餌も大型の個体ほどたくさん必要がないのでどこにでも生息できるからなのではないだろうか。
どう考えてもあんなに広い琵琶湖から繁殖力旺盛な外来魚を駆逐し尽くすことは不可能であり、税金の無駄遣いだと思うが漁師の生活を支えるためには、外来魚はまだしばらく必要悪として駆除され続けるだろう。