匂いがあまりよろしくないとか顔があまりよろしくないとか引きがあまりよろしくないとかであまり人気のない魚がボラである。
日本全国どこにでもいて中々のサイズに成長する魚であり、冬のボラは非常に美味であり専門的に狙って釣る釣り方もある。
ボラは出世魚でハク→オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トドなどと成長するに従って名前が変わる魚。最終的にトドという呼び名になるところから「トドのつまり」という言葉が生まれた。
変わった習性としてはよく水面を飛び跳ねているがなぜ飛び上がるのかは不明。海水を使う競艇場ではしばしば飛び跳ねたボラとの衝突事故が起こっている。
ボラのポイント(釣り場)
ボラは基本的に海ならどこにでもいる魚ではあるが汽水域でよく見られる魚。かなり汚染されたドブ川でも平気で泳いでいる強い魚。(ドブ川のボラはとても臭い匂いを放つ)
本格的にボラを狙うなら河口か、河口に隣接した港湾部などがよい。
群れでいることの多い魚なので1匹見つけたらその周辺に必ず他のボラがいる。
1.一般的なボラの釣り方
ボラは専門的に狙う場合、ボラ掛け針と呼ばれる引っかけ針で釣る。
冬のボラは目に脂肪がついてあまり視力が良くないので赤いひらひらしたものをエサだと思って近づいてくる。そこを引っ掛けるわけである。
他にはサビキ仕掛けにもよくかかってくるが大きすぎるので細い仕掛けでは中々上げるのが難しい。
他にはチヌのダンゴ釣りではごく一般的に外道として釣れる。筏などで釣れるボラは非常に美味である。
2.ルアーで狙うボラ
バチ抜けシーズン
バチ抜けというイソメなどの産卵シーズンはシーバスやメバルなどがバチを狙ってルアーに襲いかかるがボラも同じくバチを食う。
このシーズンはでかいボラを見つけたらその目の前を小型のシンキングペンシルを通すと躊躇無く食ってくることも多い。
ただし、このシーズンはシーバス同様あまり引きも強くなく、運河などからあまり動かない時期なので非常に匂いが強い。
タモが非常に臭くなる危険性が高いがよく釣れる時期である。
バチ抜けシーズン以外
基本的にボラは草食で底のコケを食べていたり、プランクトンを食べていたりするためルアーでは非常に釣るのが難しくなる。
しかしたまにルアーで釣れてくる。
大体はスピンテールやスプーン、メタルジグで反射的に食ってくるようであるが、魚食性の強い個体もいるらしく普通に巻いているミノーなどでも追ってきて食ってくる。
口が小さいので針がかりしづらいので何度もアタリのあるところを通してみると良い。ルアーは口に合わせて小さめの物を使う。
ルアーではハードルアーの他にもメバル用のワームなどにも実績がある。
ボラの釣り方まとめ
ボラは冬のシーズンに外海で釣れるものはタイよりも美味いと言われている、知られざる美味しい魚なのだがドブ川に群れているという印象からかあまり人気のない魚になっている。
大物になると引きも強烈で楽しめるので一度狙ってみることをおすすめする。ただ、臭い時があるので臭かったらあまり触らずに海へおかえり頂いたほうが良いだろう。