チニングに使えるロッドとはどういった特徴を持ったロッドなのか?チヌの強烈な引きに耐えることの出来るパワーも必要だし、あの硬い顎を貫くフッキングを出来るようなコシが無いとダメだけど、違和感なく食い込ませるティップの柔らかさも必要といろいろな重要な要素がある。
このページではそんなクロダイのルアー釣りにおいて最重要なタックルと行っても良い、ロッドについて詳しく紹介していく。
目次
チヌ用ロッドの選び方
チヌを釣るうえで必要な要素は、
- バットのパワー
- 竿先の繊細さ
- 感度
- 取り回しのよさ
- 長さ
- 軽さ
などである。
それぞれについて解説していく。
バットのパワー
バットというのは竿の手元に近い太い部分のことである。
チヌという魚を釣ってみて気づくのが歯の硬さ。まるでペンチのようなあごをしているためフッキング(針掛り)させるのが難しい。そこでそれに対処するためにバットにはある程度の硬さが必要になる。
それに加えて引きの強さも強烈で弱い竿だとのされて寄ってこない。次第にラインが弱り切られることになる。
力負けしないバットのパワーがあれば悔しいバラシも減らせる。
竿先の繊細さ
チヌという魚のエサの食い方もロッドを選ぶ重要な基準となる。ワームを使ったような底の釣りをするときはアタリがあっても乗らないということが頻繁に発生する。
アタリが有るのに坊主ということになるのはロッドが悪いからだ。魚のサイズが小さいと本当に乗りにくくなるのでこれは重要な要素だ。
ソリッドティップは乗りやすい
アタリはあるのに乗らないことが多い時はソリッドティップの竿がおすすめ。チューブラーの竿の人と一緒に行ったときのあの全く話にならない感じは忘れられない。
最近はソリッドティップのチニングロッドやシーバスロッド、小場所ならバスロッドなどでもよいだろう。
感度のよさ
感度が良いロッドとはどんなロッドか?それはファーストテーパーのロッドになる。
言い換えると先調子のロッドのことである。
あと感度を高めるためには軽いというのは重要な条件でもある。
感度が上がれば非常に小さいアタリも取ることが出来るようになり魚の居場所発見が容易になってくる。もちろんフッキング率もアップする。
取り回しのよさ
これは場所によるが、根が荒い場所や港湾部のストラクチャー狙いの場合、取り回しが良くないとすごくやりづらいことがある。
ポイントにもよるがチヌは結構引きが強くやり取りが下手くそだと走られてストラクチャーに潜られたりする。上手くクロダイを誘導して釣り人優位にファイトするためには取り回しの良さがとても重要な要素になるのである。
どんなロッドが取り回しがいいのか?というと軽くて短いロッドが一番取り回しがいい。
長さのもたらすメリット・デメリット
長いロッドは飛距離を稼ぐ面でも、やり取りで引きを受け流す面でもメリットとなる。やり取りでタメを作れるのは長い竿の大きなメリットで大型のチヌの強烈な引きを受け流せるとバラシも減る。
チヌは引きが強いのでこのメリットは重要だと思う。
ただし、長さが長いとストラクチャーを繊細に攻めることが難しくなる。そして重くなるためアタリへの対応も遅くなる。大河川の河口や砂浜などの大規模な場所ではあまり影響を受けないが、運河や港湾などでは非常にマイナスになる。
他の魚種のロッドを流用する場合
クロダイ用ロッドを選ぶ上でどういう竿を選べばいいかは黒鯛専用ロッドが一番だろうと思うが、他の魚種のロッドを流用すると考えるとファーストテーパーであるエギングロッドは比較的繊細な竿先をしていてシーバスロッドよりチニングに向いていると感じる。
しかし、もっとすばらしい黒鯛用ロッドがブラックバス用ロッドであると感じる。
ブラックバス用ロッドはほとんどが先調子に作られているので、繊細なアタリを取る釣りに向いていると言える。
さらにバットのパワーも必要十分で黒鯛の強烈な引きにも問題なく対処できる。ブラックバスのワーム用スピニングロッドを持っているならそれを使ってみることをオススメする。クロダイの引きは強烈なのでバットから曲がり相当スリリングだが今のカーボンロッドはそう簡単には折れないので安心して欲しい。
おすすめチニング用ロッド
チニング専用ロッドが各社から出ているのでそれも紹介。
メジャークラフト KGライツ クロダイゲーム モデル
メジャークラフト N-ONE(エヌワン) NSL-782ML黒鯛- クロダイ専用に作られた高性能ロッド。トップウォーターの釣りからボトムの釣りまで対応するバーサタイル(万能)モデル。KRコンセプトのPEラインが使いやすいガイドにナノテクノロジーを使ったカーボンと最先端の技術が惜しみなく投入されているハイコストパフォーマンスロッドだ。初心者に特におすすめしたい一本だ。
アブガルシア ソルティースタイル クロダイ
ソルティースタイル クロダイ STKS-832ML-KR- アブのコストパフォーマンスは海外メーカーの強み。
このレベルの竿がこの価格で提供される素晴らしさを感じずにはいられない。
小口径ガイドを使っているなど見た目も今風でかっこいい。
ダイワ・SILVER WOLF(シルバーウルフ) 76L-S
SILVER WOLF(シルバーウルフ) 76L-S- ダイワは近年チニングに力を入れていてルアーもたくさん発売しているがロッドも何種類か発売している。このロッドは入門者クラスのロッドではあるがソリッドティップ採用で繊細なアタリをキャッチできる仕様となっているのが特長。
ベイトフィネスもおすすめ
バスフィッシングや最近ではソルト専用のベイトフィネスが出てきている。ベイトフィネスというのはベイトリールを使って繊細な釣りを可能とするタックルのことでタックルの進化によって2g程度の軽量ルアーがベイトタックルで使用することができるようになっている。
チニングにおすすめのベイトフィネスロッド
アブガルシア(Abu Garcia) ソルティーステージ KR-X ベイトフィネスカスタム- ソルト用のベイトフィネスロッドでチニングにベストマッチと言っても良いようなロッド。アブガルシアはパーツの作りもよくコスパが高い。
ちなみに私が使っているベイトフィネスタックルはシマノのポイズン・アドレナというバスロッド。バス用だがチヌでも全く問題なく使用でき、運河のちょっとしたポイントではベストの使いやすさ。