フィッシングショーで欲しくなった釣具紹介シリーズ2回目はシマノのバスフィッシング用ロッド「ポイズングロリアス」を紹介していく。
目次
最近のシマノのロッドは技術力で突出している
色んなロッドメーカーが色々な竿を作っているが技術力でいうとやっぱり老舗であるメーカーが多くのノウハウを持っており、資金力もあるので開発費も大きくすごいものが出来る構造がある。
ロッドというリールのように回転性能とか見た目とかブレーキシステムとかドラグとかそういうわかりやすい機能の向上を実感できるわけでもないロッドはどう進化したのかわかりづらい。
実際に触ってみて振ってみても素人には何が今までのロッドと変わったのか?よくわからん。
色んなメーカーから色々出ているロッドを比べるにも差がよくわからんのでなんとなく雑誌で活躍するプロが使ってるロッドだから買うとか有名ブランドだから買うとかいう買い方をしたりしがち。
私もそういう買い方をしてきた人間なのだが最近のシマノのロッドを見てその考えが変わった。
他には真似出来ない作り方をしているからである。
スパイラルX
ロッドと言うものはシート状の布みたいなカーボンシートを鉄心に巻き付けて釜で焼き、冷まして芯を抜くと固まってブランクスができるというものだった。
それが最近では筋交い構造のX構造と呼ばれる技術を各社が導入し、当たり前になっている。
ただ、安いロッドを作っている会社の場合ほぼ見せかけだけでバットの部分だけなんかテープ貼り付けてそれっぽくしてますよみたいなロッドがあったりなんかコモディティ化しすぎた技術と感じていた。
今回ちょっとフィッシングショーで真剣にシマノのX構造の話を聞いてみたらなんか思ってたのと全然違ったので説明してみる。
スパイラルXって名前だけどスパイラルXはぶっちゃけXになってないただのスパイラルでわかりやすく言うなら包帯ぐるぐる巻きみたいな構造になっている。
今まで芯に布みたいなシートを一気に巻き付けていたのをインフィニティカーボンテープと呼ばれるマスキングテープみたいな細いテープ状のカーボンシート的な物をぐるぐると巻きつけていくのがスパイラルX。
シートの場合ロッドの先端を柔らかくしてバットにパワーをもたせようとしたらシートを複数枚巻きつけてその調整をするしか無かった。
そうなると1枚の部分と2枚、3枚の部分と場所によってカーボンの厚さが急に変わり微妙に曲がりが変わる原因になっていた。
それがこのインフィニティカーボンテープというテープを上手く巻いていく技術で超滑らかにカーブする竿に出来るとのこと。
多分こんな技術使ってるロッドメーカーはシマノだけだと思う。
ぶっちゃけ俺何年も前からポイズンアドレナ使ってて確かにめちゃくちゃ使いやすくてパワーあって感度高くて最高にいいロッドだなと思ってたけどスパイラルX使ってたからだったんだな・・・初めて知った。
なんか知らんけどいいもののなんかを知れた時更に好きになっちゃう。
グロリアスにはアドレナにない技術がたくさんある
ハイパワーX
これは外側にX構造のカーボンを巻きロッドの強さを更に上げて重いルアーを投げやすくしたり、ねじれが無いから正確なキャストが可能になるというもの。
もちろん魚がかかった時も強いので折れにくいしバットのパワーで引き寄せやすくなっている。
シマノブースでグロリアスのブランクスを折ってみる映像を流していたがマシンの限界に耐え続けかなり間を開けてやっとバキっと砕け散った。
(この動画はアルティマのブランクスであるがほぼ同じ)
通常の竿の場合はマシンの限界までに折れる。マシンの限界でもかなり長い時間耐えるってどんな竿やねん。ハイパワーX恐るべし。
カーボンモノコックグリップ
これに関してもシマノしかこの技術を持っていない。グリップエンドがカーボンになっていることにより振動が伝わりやすくなり感度が増す。
ただ、ぶっちゃけこんな所握って釣りしないのでどれだけ感度に影響を与えているのかわからない(シマノは30%感度アップと言っているが)。
アドレナもこんな感じのグリップエンドで私も実際に使っているわけだけど見た目が特徴的でかっこいいぐらいのメリットしか感じない。
ロッドの軽量化には一役買っていると思うしシマノのロッドづくり技術力を見せつける意味もあると思う。
フィッシングショーでシマノのスタッフに聞いてみたらぶっちゃけ見た目とのこと。確かにグリップエンドがカーボン=シマノみたいなブランディング的な意味が一番でかそう。
トルザイトリング採用
このロッドの実売価格はおそらく4万円台前半となるのだが流石にこのレベルになるとトルザイトリングのガイドが搭載されるようだ。
アドレナはSiCリングなのでこれに関してはグロリアスの大きなアドバンテージとなる。
(一部SiCガイド)
マッスルカーボン
通常のカーボン素材よりもカーボン繊維を高密度に束ねることにより繊維間の隙間を大幅に減らし、その隙間を埋める樹脂を削減した高性能素材。
普通のカーボンよりも高性能で高いカーボンってことでダイワのロッドだとSVFとかいう名前だったりする。
これもアドレナには使われていない技術でロッドの軽量化に一役買っている。
その他グロリアスのすごさ
アドレナとグロリアスを比べてビビるのがただでさえ死ぬほど軽いと感じるアドレナよりもグロリアスのほうが更に軽いこと。
166MHというモデルでアドレナとグロリアスの差は13グラム!グロリアスは97グラムで110グラムのアドレナより13グラムも軽くなっているのに驚く。たった13グラムではあるがアドレナより10%以上軽くするというのは驚き。
グロリアスが欲しくなった理由まとめ
私はソルトメインで釣りしててバス釣りはぶっちゃけそんなに力入れてなくて潮的に海釣りって感じじゃない時にバスをやる感じだったりバス釣りしかしない人と釣り行く時にやる感じなのだが既にアドレナを4本所有しているぐらいシマノに惚れ込んでいる。(ソルトはルナミスが折れてからしばらくシマノは使っていないが・・・)
最高位モデルのアルティマは流石に手が出ないけどグロリアスなら手が出なくもないしほとんど同じような技術搭載されてるし・・・。
ということでグロリアス欲しすぎるという話でした。