タイ(鯛)について
タイと言う名前のつく魚は非常に多くてネンブツダイやスズメダイ、フエフキダイ、マトウダイ、キンメダイ・・・と数千種類いる。ただ、その中でタイと言う魚は存在せず、みんなが想像する赤くてお相撲さんが優勝した時に持ってるのは真鯛という種類のタイ。
真鯛の仲間はタイの中でも極一部でクロダイやヘダイ、真鯛にそっくりなチダイなど。
コブダイとかはベラに近いしアマダイとかはどっちかと言うとスズキに近い魚。タイと言ってもほんとうに様々なのである。
そんなわけでややこしいタイと言う魚なのだがここで説明するタイの釣り方はみんなが想像する「真鯛」の釣り方とする。
真鯛の食生
真鯛は基本的に雑食性の魚なので何でも食べる。主食は海老や蟹などの甲殻類でイソメなどのムシエサも大好物。イワシなどの小魚も積極的に追うこともあり青物のボイルで弱ったイワシを下で待ち構えている真鯛もいる。イワシの多い季節は真鯛自身も水面でボイルしながらイワシに襲いかかることがある。
船釣り
コマセを使った釣り
真鯛を船釣りで狙う場合の釣り方は多数存在していてこれといった決まり的なものは何もないがエサ釣りの場合一番簡単なのがコマセを使った釣り方。
この方法はオキアミやイワシのミンチを使って魚を寄せ集めて針のついたエサを食わせるというやり方で広範囲から魚を寄せ集めることができるのでとても効率が良い。
ただ、コマセ真鯛が定着している場所ではコマセばかり食べているため真鯛の味は落ちると言われている。
コマセマダイ釣りについて詳しく書かれたサイトはこちら
テンヤを使った釣り
一つテンヤというルアーのジグヘッドに似たようなオモリ付きの針を使った釣り方で元々は関東地方で発祥した釣り方で大型の冷凍エビを使って釣る釣り方。
この釣りでは外道がよく釣れるもののテクニカルに誘って釣る釣り方がルアー釣りに似ているためルアーアングラーにも人気でバスプロの田辺哲男氏もプライベートで通うほど。外道も高級魚が多く、ブリの小型であるワラサやハタの仲間などがよく釣れる。
一つテンヤマダイについてはこちら
鯛ラバを使った釣り
これは完全にルアー釣りであるが鯛ラバを使って釣ることが出来る。
10年ほど前から流行り始めて徐々に釣り方がわかりはじめ今ではかなりテクニカルに釣る方法が確立している。基本的に投げて巻くだけの簡単な釣りではあるがラバーのカラーやシンカーのサイズなどセンスが問われる。
以前はヘッドとラバーが一体型であったが現在の主流は遊動式と呼ばれるヘッドとラバーが別々のタイプ。リールも等速で巻くために音が出るタイプや水深メーターが付いているタイプなど色々と発売されている。
鯛ラバについては詳しく書かれたサイトはこちら
他にも船釣りではウタセやシャクリなど場所によって細分化された釣り方があるがここでは省略。
ショア・岸からの釣り
ウキ釣り
岸から一番簡単に真鯛を狙うならウキ釣りが一番実績が高い。ウキ釣りもいろいろな種類がありコマセのかごが付いたカゴ釣りが良く使われるが生きたエビを使ったエビ撒き釣りやウキ流しなど実に様々。
投釣り
投釣りでもしばしば大型の真鯛がヒットすることもある。しかし基本的に真鯛の子供であるチャリコが多く中々狙って大鯛を釣るのは難しい。
投釣りについては詳しく書かれたサイトこちらから
ショアジギング
ルアーでも真鯛は狙えて磯や防波堤からメタルジグやルアーを投げて釣る。この釣りで最も重要なのがフックで真鯛のアゴは固く弱い針では針が曲がってしまってバレやすい。
通常ルアー釣りではトレブルフックという3本が一体になった針が使われるが真鯛の場合はシングルフックの強い針に変えておくことが重要。
投げラバ
鯛ラバを岸から投げて釣る釣り方。
船より確率は下がるものの岸からでも真鯛さえ居ればちゃんと釣れる。
20グラムや30グラムの小さめの鯛ラバならシーバスロッドやエギングロッドでも扱える。
真鯛の釣り方まとめ
今回は日本人なら誰でも知っている魚「真鯛」の釣り方を紹介してみた。
真鯛は縄文時代から食べられていたというほど歴史が古く日本人にとって最もポピュラーな魚であり、様々な食べ方でとても美味しく頂ける魚なのだが、釣り方も非常に沢山の釣り方が存在する。
ちなみに私の場合はフェリー乗り場でクロダイを狙って足元をワームで探っていたら40センチオーバーの立派な真鯛が釣れたこともある。
意外と身近に大物が潜んでいることがある魚でもある。