私の会社の近くには野良猫が多く、毎日のように出会う猫がいる。
私は猫が好きなのでついつい足を止めて猫を観察してしまうのだが猫の行動を見ているとフィッシュイーターと同じだなと思うことが多々ある。
そこで今回は猫に学ぶルアーフィッシングについて紹介してみる。
猫の活性が上がる時間は夕マズメ
昼間はあまり猫が動き回っているのを見かけない。日の高い時間帯はおそらくどこかで寝ていたり休憩していて活発に餌を探していない状態だと思われる。
ただ、朝会社に行く時間帯や夕方会社から帰る時間帯にはかなり遭遇率が上がる。
特に夕方の日没前後になるとこんなにいたのか?ってぐらいあっちこっちから猫が出てくる。この時間帯の猫は座っていたりするよりも非常に活発に歩き回り餌を探し回っている感じである。夜行性の猫が行動を始める時間帯なのかもしれない。
釣りにおいてもマズメの時間帯と呼ばれる日没前後1時間程度が非常によく釣れる時間帯ではあるが、猫を見ているとなぜマズメの時間帯がよく釣れるのかが理解できる。
肉食動物との遭遇率をあげるにはマズメの時間帯を狙えということになる。
スタンバイ中は物陰にいる
昼間とかあまり猫が動かない時間帯に猫を探すと大体物陰に隠れている事が多い。駐車中の車の下とか自転車の下とか植え込みの中とかにいたりする。
外敵から身を守るためだったり、獲物を待ち伏せしていたりしているものと考えられる。
スタンバイ中でも周囲の様子が見渡せるような場所にいることが多いように思われ、縄張りを守るためとも考えられる。
フィッシュイーターに関しても似たところがあり、シーバスなど昼間は橋脚や船の下などに隠れている事が多いし、チヌなども水中の岩陰でじっとしている事が多い。ブラックバスなども同じである。
こういう状態のフィッシュイーターは基本的に休憩中なのでそれほど射程範囲は広くなく、本当に目の前にルアーを通さないと食ってこない可能性が高いだろう。
好奇心が強い
猫は非常に好奇心が強い生き物で別に食べるわけでもないものを捕まえたり、追いかけたりする。
この前も道を転がるビニール袋を必死で追いかける猫がいてやたら可愛かったのを覚えている。
YouTubeでも猫の動画を見ているのだが、明らかに食べ物ではない猫じゃらしに必死で食らいつき、食べ物ではないことがわかっているにも関わらず何度だって猫じゃらしを追いかけてしまっている。これは完全に猫の本能からの行動であり、お腹が減っているとかそういう問題ではなく、とにかく動くものを捕まえたいという欲求から猫じゃらしを追っている。
フィッシュイーターも好奇心が強く、餌ではなくても本能的に追いかけ回して食いつく場合がある。
ブラックバスなどは特にその傾向が強く、明らかに生物とかけ離れている音のするバズベイトや、ビッグバドのような自然界には存在しようもないルアーに食らいつく。これに関しては猫じゃらしと同じく目の前を謎の物体が動いているので気になって口を使ってしまったという状態である可能性が高い。
チヌもトップでよく釣れるがシーバスなどと違い、あまり普段から表層の小魚を追い回してボイルするようなことはない。特に昼間の時間帯などは基本的にボイルしているのを見たことがない。それでもトップで釣れるのは水面をバシャバシャしている物体が気になってしまって本能的に襲っている可能性もある。
ハゼのクランキングに関しても完全に餌としては大きすぎるサイズであり、好奇心や闘争本能を刺激する釣りと言えるだろう。
猫から学ぶルアー釣りまとめ
猫を観察することでルアーフィッシングを色々学べることが理解いただけただろうか?
特に猫じゃらしで遊ぶ猫というのはルアーに反応するフィッシュイーターそのものであり、どんな動きが猫を狂わせるのかを追求していけばルアー釣りにも応用が可能である。ゆっくり等速で動かしても見てるだけなのにトリッキーな動きにした瞬間飛びつくなどリアクションバイトの極意だと思う。
ルアー釣りがうまくなりたいのなら猫から学ぶという方法もあるといえる。