エギングでしばしば外道として釣れるコウイカ類の釣り方について紹介する。
コウイカの仲間について
コウイカ(英: Cuttlefish、甲イカ)は(イカ、タコ、オウムガイが属する)頭足綱の、コウイカ目の海洋生物である。最近の研究によると、コウイカは無脊椎動物の中でももっとも知能が高い部類に属する。さらに、全身に占める脳のサイズが無脊椎動物の中で最も大きいと指摘されている。
(ウィキペディアより)
ウィキペディアの内容がちょっとマニアックすぎるので簡単に説明するとコウイカの仲間というのは背中に硬い浮力体のあるイカのこと。浮力体が硬くて甲羅みたいなのでコウイカ。よく海辺に行くと白い楕円形のコウイカの浮力体が落ちてたりする。
ちなみに烏賊という字は鳥を襲う賊という書き方をするのだがこれはコウイカが弱わり、浮力体によって海面に浮いてきたところを鳥が襲っていたのをイカが鳥を襲っているように勘違いして出来たと言われている。なので烏賊というのはコウイカの仲間ことだったのである。
コウイカ科にはいろいろな種類がおり、コウイカ、スミイカ(シリヤケイカ)、モンゴウイカなどが有名。
コウイカエギングのタックル
コウイカのエギングはアオリイカ釣りのタックルと同じで全く問題ない。
具体的な例は以下の通りである。
ロッド:7〜8フィートのミディアム〜ミディアムヘビー(3.5号〜4号のエギを扱えるロッド)
リール:2000〜3000番くらいのスピニングリール
ライン:0.6〜1.2号のPEラインにリーダーをフロロカーボンのラインで1〜2号を30センチ程度結束したもの(根がかりが心配なら多少強めのラインを使うとよい)
エギ:3〜3.5号のエギ(底を攻めるためシャロータイプではないものがおすすめ)
コウイカを狙う場所
コウイカもアオリイカを狙うのとほぼ同じような場所で釣ることが出来る。
コウイカの場合砂地の場所を好む性質があるため砂浜や砂底の磯などが実績ポイントとなることも。
底ベッタリで行動する習性のあるイカなので必然的に底を攻める必要がある。攻め方の点においても出来るだけ砂底のポイントを探して釣りをしたほうがルアーのロストも減らすことが出来るだろう。
コウイカのシーズン
コウイカは冬にシャローに上がってくるのでシーズンは12〜2月の真冬が良い。コウイカがよく釣れる場所では冬通ってみると釣りやすい。
シリヤケイカ(スミイカ)については春から夏にかけて浅場に上がってくるためショアからのエギングで釣りやすくなる。この種類のイカは東京湾奥や大阪湾奥でもよく釣れていてGWごろには数釣りが楽しめる。
基本的にアオリイカと同じような季節に釣れると思って間違いなく、春と秋はメインシーズンと考えてよいだろう。
コウイカの釣り方
コウイカの釣り方は非常に単純で底を攻めると釣れる。
コウイカはあまり遊泳能力が高くなく底べったりで活動しているため底を攻めるのがセオリー。浮かしてしまうと釣れないのでシャクリもあまり大きなシャクリは逆効果。ほとんど動かさないようなアクションで誘うのがよい。
しゃくらないでズル引きしてくる方法も実績が高い。ズルズル引いて止めるとかそういった釣り方で全く構わない。
死にエサも捕食するためかなり長い間ボトムでステイさせておく方法も効果が高い。
コウイカはかかってもほとんど引かないでアオリイカのようなファイトは無い。巨大なモンゴウイカでもゴミを釣っているような感覚になることがある。
コウイカが乗ったら落ち着いて巻けば問題なくゲットできるだろう。
釣り上げた後はスミに注意!アオリイカなどに比べ大量の墨を吐く事があるため注意が必要で、地面に置く時、特に墨を吐く可能性が高いのでゆっくりと慎重に置くことが大切である。
使うエギ
コウイカを狙う餌木であるがはっきり言ってなんでもよい。アオリイカのように激しくジャークさせてフォールで見せて釣るようなテクニカルなものではなく底を這わせて時々しゃくるぐらいのゆるいエギングなのでぶっちゃけなんでもいいのだ。
ただ、100円とか200円とかのあまりに安い餌木は壊れやすいので注意が必要。一応ちゃんとしたメーカーのワゴンに入ったセール品を使うとかがいいかも。
大きさは3.5号が基本だがベイトフィッシュの大きさに合わせてサイズを変えたりするのも重要。春でも3号が効く時はある。
その他、底を攻めるのが必須の釣りなのでアゴリグシンカーなどシンカーを追加するのは基本チューン。
釣れる時間帯
釣れる時間帯としては昼も釣れるが夜のほうがよく釣れる。
昼間はあまり動かずじっとしてる姿を確認できたりするが夜に同じ場所を攻めると簡単に連れてしまったりするので昼に居場所を確認しておくのも良いだろう。
夜釣るポイントは常夜灯周り。ベイトフィッシュが集まりイカの魚影も濃くなる場所で明るい場所の周りを狙うとよくヒットする。
コウイカの味は美味!
コウイカの仲間は一見グロテスクで烏賊とは思えない容姿をしているため美味しくないのではないだろうか?と思ってしまうがこれが食べると癖になるほどの美味であり、コウイカ専門に狙う価値のあるほどの味である。刺し身や煮付け、炒めものなどなんでも美味い。
ただし、釣り味がゴミを釣っているような感覚なのであまり人気にはならない。。