多摩川のブラックバス。2013年現在ほぼその全てがスモールマウスバスになっているが今年もすごく釣れている。
2012年多摩川ブラックバスの状況というブログを書いたが、この時はスモールマウスは2012年がピークだと書いた。
違った。まだまだこれからもスモールマウスは釣れ続ける。
まず、重要なのが北米の河川で繁殖しているブラックバスはスモールマウスバスだということだ。スモールマウスバスは川という環境にフィットする。だから多摩川や小貝川、入間川で釣れていて、霞ヶ浦で釣れていないのだ。
今年の多摩川を見た感じだと、完全にサイクルが出来ている。
サイクルというのは異常繁殖の時期を越えた安定期のことだ。小さいバスがいて、大きいバスがいる。これこそが安定期。
ブラックバスというのは新しい場所に入るとまず、天敵がいない上にエサが豊富なので爆発的に増える。どれだけブラックバスを釣っても全部同じサイズという状況。そういう野池たまにある。同じ年に生まれた魚ばかりなのだ。
次に大きくなるにつれてエサが足らなくなる。その頃、その世代の子供が育ち始める。大きめの魚は一気に淘汰されて小バスは体が小さいのでまだ生き残る。
最終的に淘汰に勝ち残った大き目の魚と小バスの2極化が起こる。小バスの多い池はランカーが必ずいる。そういうものだ。
次第に大きめの魚から小さめの魚までのピラミッドが出来る。
ブラックバスが入った最初の頃のように同じようなサイズばかりではなく色々なサイズの魚が入り乱れるのが自然の生態系に取り込まれた状態。
今の多摩川は50センチ級の魚から10センチの魚まで色々な魚が入り乱れる状況なので、もう安定期のその向こう側までいっていると言ってもいいだろう。
はっきり言って多摩川はスモールマウスバスフィッシングフィールドとして野尻湖や桧原湖と肩を並べていると思う。それくらいちゃんとしたゲームが楽しめる。2013年の多摩川はスモールマウスバスフィッシングフィールドとして完成した元年だといってもいいんじゃないかと思うほど楽しいフィールドである。都会のど真ん中にこんなフィールドが出来上がった幸せを感じずにはいられない!
一部の外来魚嫌いの方にとっては由々しきことだろうけどもう完全に手遅れだし、在来魚ってそんなに弱くないから全滅なんてしないと思う。
ちなみに、多摩川の丸子橋より上流は一日500円の遊魚料が必要です。