多摩川のブラックバスの状況をちょっと紹介しておく。
2008年くらいから入間川や小貝川、多摩川でスモールマウスバスが釣れるという情報が流れ始めた。
はじめは半信半疑であったものの紛れもないトラ柄の魚をみると本当に関東の河川でスモールマウスバスが大量繁殖しているようだった。
2009年に初めて多摩川の稲田堤周辺でスモールマウスバスを釣り上げた。この時はまだまだサイズは小さく、数もあまり多くなかった。
2010年に入り多摩川スモールマウスバス情報も非常に増え、サイズも40を超えるものがで始めた。この頃から自分自身もしょっちゅう時間を見つけてスモールマウスバスを狙いに通い始めた。
ただ、スモールマウスバスはラージマウスバスと若干違った動きをしており、なかなか掴みづらかった。
でも、秋頃だろうか?大量のスモールマウスバスとラージマウスバスの稚魚が確認でき、爆発的に数を増やしていると感じた。
2011年にやっと40センチのスモールマウスバスを釣り上げることができ多摩川スモールマウスバスの攻略が形になって来た感じになった。
この年は数でもそれなりに30センチ級は釣ることができて生息域も多摩川全域に広がっているのを感じた。
2010年の段階では福生よりも上流がスモールマウスバスのメインの生息域であった。
ただ、気になるのが最近めっきりラージマウスの姿を見ないことだ。スモールマウスバスに追われて姿を消してしまったように思える。
2012年の多摩川スモールマウスについての考察だが、おそらく今年がスモールマウスバスの繁栄のピークであると感じる。昔、霞ヶ浦でブラックバスが大量に繁殖した時があった。この時はどの魚もみな、30センチ級であり、霞のブラックバスは生まれた時から30センチなのか?と言われるほどの状況であった。初心者が簡単に10匹釣れたのもこの時期であった。
現在の霞ヶ浦はそれなり腕のある人でもそんなに簡単にブラックバスを釣ることは難しくなっている。生息数が安定しているからである。
ブラックバスは生態系の頂点であり、ピラミッドの頂点とも言い換えることが出来る。ブラックバスだけではピラミッドは形成できないのである。
増えすぎた魚は自然の摂理に基づいて安定数まで減る。
多摩川でも2003年くらいに一度ラージマウスバスが大量発生して俺でも簡単に釣ることが出来た。ただ、川というのは毎年大きく環境が変化する場所であっという間に数が激減した。
今後数年でまた多摩川のスモールマウスは数を減らしほとんど釣れなくなってゆくと思われるので多摩川スモールマウスを楽しみたい人は自分を含めだが今年頑張ってたくさん思い出を作っておきたいと思う。
ちなみに今年はまだ2ヒット2バラシとスモールマウスバスをゲットできていないのだが釣る人は2桁釣っているのでそろそろ俺もゲットしたい・・・。