釣りを始めたばかりの人は長年釣りをしている人間からすると常識的な内容もよくわからないことが多いだろう。
なぜなら釣りは釣具屋へ行って釣り竿と仕掛けを買ってエサを付けて投げれば開始できてしまい何の資格も必要ないからである。
ただ、知っておきたい釣りの常識と言うものもあるのでそれについて紹介しておく。
釣具屋では店員に相談しよう
時々無茶苦茶な釣具で釣りをしようとしてる初心者がいたりする。投げ釣りなのに磯竿でやって全く前に投げられない人がいたりする。
針とか仕掛けは釣る魚によって全然違うし、時期によって釣れる魚も違う。釣りたいなら店員さんに何が釣れているのか?その魚を釣るには何を持っていけばいいのかを予め聞いておくとスムーズに釣りができるだろう。なんとなく適当に選んでしまうとそこに魚がいくらいようが全く釣れないこともある。
先に釣りをしている人に一声かける
先に釣りをしている人が何釣りをしているかわからないがウキ釣りや投釣りをしている場合、空いているようにみえるところでもラインが入っていて釣りをすると引っかかる可能性がある。
先に「釣れますか?」と声をかけ軽く話をしてその時の状況なんかも伺いつつなんとなくいい人オーラを出しておき「お隣で釣りさせてもらって構いませんか?」と聞けば「構わないよ」と言うしか無い。時々「そこに投げるからやらないで!」と言われることもあるが信頼関係を作っておけば断られづらい。なんならちょっと移動してくれたりするかも。
潮の流れに気をつける
上げ潮、下げ潮で潮が動いている時は仕掛けやルアーを上流側に投げないとあっという間に下流に流される。これを考慮しないと下流側の人の糸と交差して絡んでしまう。
流されると岸際の障害物などにも絡みやすく根掛かりしてしまう可能性も高いので潮の動きがどうなっているかをしっかり見て釣りをしよう。
足音に気をつける
音は空気中に伝わりやすいが水中には伝わりにくい。しかし振動は地面を通って水中へ伝わりやすい。なので声なんかは気にしなくてもいいのだが足音には気を使ってあまりバタバタした歩き方ではなく忍び足でポイントに近づきたい。
無理しない
水辺は危険な場所も多い。頑丈そうな岩であってもグラグラだったり土の護岸が崩れやすかったり落水の危険は常にあるので危険そうな場所には極力近づかないほうが良いだろう。
根がかったらタオルや服の袖などでラインを持って後ろへ下がり切る
初心者がやりがちな根掛かりへの最悪な対応が手元で糸を切るという行為。
根掛かりの外し方は教えてもらわないとよくわからないというのはある。そして下手にロッドをあおったりすると負担がかかりすぎて折れたりする可能性もある。
下手すると根掛かりが外れた反動でルアーが飛んできて直撃する場合もある。その為根掛かりを外すのはかなり難しい。
だが、だからといって手元で糸を切ってしまうと糸が大量に水底に残り次釣りする時に常に糸が絡んできて釣りがしづらくなる。その糸が動物に絡むと最悪死んでしまうことにもなるだろう。
極太のラインを使っている時など中々切れないが自分の体に巻きつけるなどする方法もあり何とかして上手く水中に糸を残さないように切って欲しい。
リリース前提の場合は出来るだけ魚を陸上に上げる時間を少なくする
管理釣り場のトラウト釣りなどは水中でリリースするのが基本であるが大物の場合など写真に残しておきたい場合もあるだろう。こういった場合は出来る限り速やかに写真を撮ってリリースして欲しい。
人間の体温は魚にとって高温すぎる場合もあり粘液が取れてしまうと火傷状態になり病気になる場合もあるため魚体には触れない方が良い。フィッシュグリップを使ったり魚の顎を掴んだりして持とう。
あと乾いた地面などに魚をおくと粘液が取れるのでリリースする場合は草の上におくか地面を出来る限り水で濡らしておく必要がある。
釣りで一番臭いのがアミエビ
ボラの匂いも臭いが私が長年釣りをやっていて1番匂いが取れづらいと感じるのがアミエビのコマセ。
サビキ釣りの時に使うエサであるが放置するとものすごい異臭を発するのでとにかく取扱には気をつけたい。
車やクーラーボックスに放置すると後が大変・・・。タックルに付いたものが乾くとこびりついて取れづらいので後処理も出来るだけ早急に行いたい。
仕掛けの捨て方に気をつける
サビキ釣りの仕掛けや投釣りの仕掛けなどを捨てる際そのままゴミ袋に入れて捨てると袋を貫通し掃除のおじさんの手に刺さったりする可能性がある。
サビキの針などの仕掛けを捨てる時は極力貫通しないような工夫をして捨てる必要がある。私はビニール袋を3重ぐらいにしたり針だけ切ったりしている。昔聞いた話では缶コーヒーの空き缶に入れて捨てるってのもあったがそれもありかもしれない。
※もちろんこれは家に持ち帰ったゴミの処理の話であり釣り人としてよりも人間として自分の出したゴミは必ず釣り場に放置せず責任を持って処理しましょう!
夜釣りで不用意に水面を照らしたらダメ
よくTVで夜釣りは灯りで魚を寄せて釣るというようなことをやっていたりする。確かに集魚灯を使って釣りをすることもあるが基本的にヘッドライトの光など急に明るくなったり動かしたりする光に対して魚は警戒する。
ヘッドライトの光に魚が集まってくるならヘッドライトを水面に向けて10分ぐらい動かさず照らし続けていないとダメだろう。なのでそこにいる魚を警戒させたくない場合は基本的に水面を照らさないようにしたい。
偵察でベイトフィッシュがいるかな?と水面を照らす際は周りに釣り人がいないか確認してじゃまにならないように気をつけたい。
ヘッドライトを向けられると眩しい
当たり前だがたまにガッツリヘッドライトを向けながら歩いてくる人がいる。
最近のヘッドライトは高性能で無茶苦茶明るいものが増えているがそういう強力なのを向けられると目がくらんで何も見えなくなるしめっちゃイラつくので足元を照らしながら釣り場へ向かってほしい。
初心者に知っておいてほしいことまとめ
私も元々釣り初心者だった人間だが20年以上釣りをしてきて色々なことを学び上記のことが常識的に理解できている。
ただ、釣旅で全国を回っているとローカルルールみたいなのが結構あって全然知らないこともまだまだあると感じる。
ひとつ釣り人全般に常識にしてもらいたいのはラインは丸めればすごく小さくなるから丸めてポケットかタックルボックスに入れて持って帰ってってこと。ぐちゃぐちゃにして放置すると足に引っかかって転けそうになるし、鳥とか絡まってしまう。釣り人の出すゴミの中で最悪なのがラインだ。
第一精工
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