岸壁ジギングの基礎知識
シーバス釣りの爆釣テクニックの一つで岸壁ジギングというものがある。
通常ジギングというのは船に乗って鉛の塊みたいなメタルジグというものを落とし込みバーチカルに釣っていく釣り方。それを船からではなく岸壁でやるのが岸壁ジギング。
このページでは岸壁ジギングについての基礎知識を紹介していく。
スポンサーリンク
岸壁ジギングに適した場所
岸壁ジギングをどこですればいいのか?基本的にどこの岸壁でも出来なくはないのだが適した場所について解説する。
1.大型船が泊まれるような場所
岸壁ジギングを行う場所として適した場所は深いというのが重要。深ければ深いほどストック量が多くなり浅い場所は攻めづらい。具体的にどの程度の深さが必要かを書くと大体5メートル以上の水深があればよい。
ただ、別にどうしても5メートル無いと釣りが成立しないのか?と言われれば1メートルでも魚がいれば問題なく成立する。ただし水深1メートルで釣れる場所というのは相当条件のいい場所で普通はそんな場所で岸壁ジギングをしないだろう。(昔、川の護岸で水深1メートルの場所で岸ジギをして釣ったことがあるが流れの当たるピンスポットであった)
魚のストックさえあれば2メートルでも3メートルでも岸ジギをする価値はある。
注:大型船が泊まれるような岸壁は10年ほど前からテロ防止法であるソーラス条約により立ち入りが禁止されている場合がありテロリストとして捕まりたくなかったらフェンスを超えて進入するようなことはしてはならない。
2.潮の流れがある場所
いくら深くても潮の流れが無いような場所ではエサがおらず釣れないことが多い。潮の流れがあるのかどうかは底の質がねんどみたいな泥だったりするとあまりいい流れではないと判断できる。
見た目としてはイガイとかフジツボが多く付いているような場所はプランクトンも多く流れも良いと考えられる。
おすすめは沖堤
沖堤は渡船を使って渡る場所なのだが沖に作られているため潮通しもよく、深いので魚のストック量も多い。ベストスポットは沖堤。
他には漁礁の沈められている魚釣公園や埋立地の公園などにも岸壁ジギングに向いている場所はある。
岸ジギのタックル
タックルは何でも釣れなくはないがやりやすいのはベイトタックル。
メインのルアーは30g程度のメタルジグなので通常のシーバスタックルでは使いにくい場合がある。ロッドの長さも足元にルアーを落とすだけの釣りなのに2メートル以上あると使いづらさしか無い。
細かく移動して釣っていくため手返しの良いベイトタックルがベストチョイスである。
岸壁ジギングのタックルで大事なのがライン。通常シーバスにはPEラインが使用されることが多いが岸壁ジギングでは飛距離は不要で壁に擦れて切れない強度が必要ということで根ズレに強いフロロカーボンラインがベスト。強度的に16ポンド程度は欲しい。
参考タックル6フィート程度のML〜MHのバスロッドor岸ジギ専用ロッド+頑丈なバス用ベイトリール(16ポンドフロロカーボンラインが50メートル巻ければよい)
おすすめルアー
岸壁ジギングではメタルジグを使うのが基本であるが形としてはひらひらと沈んでいく物がよい。
岸壁ジギング専用のガン吉というルアーも売られているのでこのメタルジグを研究して他にも岸壁ジギングに向いているタイプのメタルジグはないかを探していくのも良いだろう。
グラム数は30グラム前後がベスト。軽すぎると見切られてしまうし、重すぎると速すぎる。ただ、状況によっては軽いほうが釣れたり逆のパターンもあるのでバリエーションはあったほうがいい。
ちなみに岸壁ジギングが世に出回ったのはジャクソンのギャロップを使った岸壁ジギングでその頃はギャロップこそが岸壁ジギングに一番向いているメタルジグと言われていた。
私のお気に入りはメタルフォーカス。
フックはトレブルフックだとかかりづらかったり根がかりが多くなったりするのでシングルフックに変更するのがおすすめ。フォールでも巻き上げでも食ってくるので頭とお尻の両方につけておくと良い。
岸ジギの基本的な攻め方
テクニックは釣り人の数だけ存在すると思うが、基本的な攻め方は以下の通り。
1.足元少しだけ前方(壁から30センチ以内)にルアーを投げて沈める。
沈めている時に食ってくることも多いので変なところでラインが止まったり、底まで落ちたはずなのにラインが止まらず出続けるなど怪しい動きをしたらハンドルを巻いて合わせを入れる。
2.底の付いた瞬間にハンドルを巻いて高速で巻き上げる。シャクリを入れてイレギュラーな動きを出すのも効果的。
これは通常のジギングと同じ。フォールで追いかけてきている場合があるので底で止めないこと。底で止めてしまうと興味を失う。
3.水面まで巻いてきたら少し移動してまたルアーを投入。反応があったなら同じ場所で粘るのも良い。
岸ジギは足で釣るもの。細かく移動して行くことで釣果を伸ばす。アタリがあった場所には魚がいるということなので一度攻めた後また戻ってきて狙うと釣れたりもする。
基本的に移動し続けて同じ場所を何往復もして釣る釣り。行きは釣れなかったのに帰りは釣れるということもあり、流す方向も重要。
岸ジギは歩いてシャクってとかなりハード。あるプロアングラーは「岸ジギはスポーツだ」との言葉を残している。
岸壁ジギングの時合
岸壁ジギングは岸壁に張り付いた魚を狙う釣りであるため朝マズメや夜のような高活性で魚を追いかけに行っているような時は非効率である。
時合としては真っ昼間の非常に暑い時間帯。魚はストラクチャーにベッタリと張り付いてじっとしている事が多く目の前に来た魚だけを食べているため岸ジギにはちょうどいいタイミングといえる。
時期
岸壁ジギングのシーズンはズバリ夏。夏以外でも4月ぐらいから11月ぐらいまでこの釣りは成立するもののベストシーズンは夏である。
夏の昼間が一番釣れる時期なのは釣人としては過酷であるが熱中症に気をつけて釣りをして欲しい。
バラし対策はテクニックを磨くこと
岸壁ジギングの難しいところは足元でかけて足元でやりとりするので非常にバラしが多くなることである。メタルジグという重いルアーを使っていることもバラしが多くなる要因。バラしを減らすにはかけてやり取りを練習する以外にない。
ベイトリールはクラッチを押すとスプールがフリーになるので上手いタイミングでテンションをフリーにしてやるなどのテクニックを使ってシーバスを効果的に弱らせて寄せてくるのが良い。強引なだけのファイトだと水面でヘッドシェイクしてすぐに外れてしまう。
岸壁ジギング入門まとめ
岸壁には非常に多くの魚が身を寄せているので岸壁ジギングというのはかなり効率のよい釣り方の一つである。
釣れる魚もシーバスだけではなくクロダイやヒラメ、タコにエソと様々な魚が釣れることもある面白い釣りである。
コメントを残す