水面へ出よう!ボートやフローターの基本知識
バス釣りと言えばバスボート。
陸っぱりでも結構釣れるし陸っぱり専門でやっている川村光太郎プロや村上晴彦氏などもいる。
それでも湖面に出たほうが効率よくフィールドをまわることが出来てたくさんのポイントを攻めることが出来る。プロのトーナメントはボート釣りである。
今回はそんな陸っぱりから離れて水面での釣りをやってみたいなと考えている人にボートやフローターを紹介してみる。
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一番気軽な水面アイテムがフローター
フローターというのは簡単に言うと浮き輪に乗って釣りをするアイテムである。
フローターの形は様々なタイプのものがあるがU型やO型のタイプが一般的。
アルミボートなどに比べると安価で購入することができることや、初心者でも簡単に操船できること、下半身が水に入っていて重心が低く転覆などの危険性が少なく安定性が高い、ボートを下ろす場所がないところでもフローターなら入水可能だったりと小さな池などでは非常に使えるアイテムなのである。
このフローターについて説明していく。
フローターの使い方
準備するもの
フローターの使い方なのだがフローターは本体以外にも必要なアイテムがいくつかあり買い揃える必要がある。
まずはウェーダーという腰まである長靴。
チェストハイという脇の下まである一番長いタイプでないと背中から水が入ることがあるので注意。色々なタイプがあるが春から晩秋までなら一番安いもので特に問題無い。
フィンは足ひれで長靴で履けるタイプのフィンが売られているのでそれを使う。
機動力はこのフィンにかかっているのでそれなりに良い物を選ぶことをおすすめする。
湖面に出るのでライフジャケットは必須。
出来る限り動きやすいものがおすすめ。ポケットがたくさんあるタイプだと便利。
フローター本体に空気入れるためのポンプも無ければ買っておく必要がある。
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準備するものがひとまず以上。
フローターの乗り方
お尻を乗せる場所があるのでそこに腰掛けるように乗る。水面に出る時は必ず後ろ向きで入水すること。前向きで入るとフィンが水の抵抗を受けすぎて、こけて危ない。
入水する時は急に深くなっているような場所ではなく、なだらかな場所から入ること。
フローターの操船方法
基本的に足をばたつかせてフィンを動かせば後ろ向きに進むことが可能。後ろに進むので何か障害物がないか後ろを見ながら漕いでいくこと。
曲がったり回転したり非常に小回りが効くのがフローターの利点の一つで攻めたい場所にゆっくり近づいていくことが可能。
しかもボートなどではエレキなどの音が発生するがフローターの場合は無音。プレッシャー無しで釣りができる。
フローターの注意点
フローターで注意すべき点は何と言ってもパンク。フローターの生地は頑丈でそう簡単には破れたりしないような作りになっているもののフックが思い切りぶっ刺さったらもちろんパンクする。というわけでルアーの扱いにはそれなりに注意が必要。
他には気軽に陸に上がれないので軽食や飲み物は必ず準備しておくこと、漕いでいる時にフローターが傾いて物入れが浸水する場合があるので濡れても大丈夫なケースに入れて持ち運ぶことなどが重要。
あとはフィンがたまに外れることがあるのでフィンは浮くタイプじゃないと漕げなくなる。
気軽で機動力も高いゴムボート
ゴムボートは空気を抜けば小さくなって収納場所も取らないので気軽に買うことのできるアイテムである。
色々なタイプがあるが船外機を取り付けることの出来るモデルなら普通のボートと変わらない機動力を持つことの出来る立派な船である。
オールだけでもフローターよりは圧倒的に機動力が上であるが後々のことを考えて最低でもエレキを取り付けることが出来るタイプを買うのがおすすめ。
準備するものはゴムボート本体とふくらませるポンプ、機動力は最低でもオールが必要でライフジャケットも必須である。アンカーもあると便利なアイテム。
ゴムボートの注意点
ゴムボートの注意点としては、まず風に弱いところが挙げられる。かなり風に流されやすく定位し辛いのでアンカーなどがあると便利。
あとはやはりパンクの危険性もあるので注意が必要。釣り針の他、木のトゲやゴミなども穴の原因となることがあるので注意が必要だ。
基本的に鋭利な刃物でささないかぎり、いきなり大穴が空いて沈没するようなことはありえないのでその点は心配しないで大丈夫である。(現場で修理できるようにパンク修理セットは持っておいた方がいい)
大きな船ではないため脚立を設置したりもできるが基本的に座って操船することになるのもデメリットの一つだろう。
アルミボートなら立って操船可能
次に紹介するのがアルミボートというアルミで出来たバスボート。機動力は高く大型のものならバスボートと遜色のない釣りが可能。
アルミボートはちゃんとしたバスボートに近い安定感もしっかりしたボートなのでちゃんと立って釣りをすることが可能。
やはり視野が広いと魚を見つけやすくなるため圧倒的に有利。
バスボートはスロープを使って降ろさないと水面に出れないがアルミボートなら軽いものだと2〜3人いれば持ち運べるので野池やスロープのないような小さなダムでも使用することが可能。
最大のデメリットは保管場所の問題。よく車の上に乗せて置いてあるが車の燃費や走行性能のことなどを考えるとあまりおすすめではない。
アルミボートのタイプ
アルミボートは大きく分けてジョン(パント)タイプとVハルタイプに別れる。
ジョンタイプと呼ばれるタイプは上から見ると長方形で、底が平らになっているタイプ。シンプルな作りで軽く持ち運びに便利。10フィート以下で2馬力以下のエレキ使用のものは免許が不要。(詳細は小型船舶の免許制度参照のこと)
デメリットは作りがシンプルなため波が強い場所では不安定。船外機は小さなものしかつけることが出来ない。
底がフラットなため大きな湖で走ると波がある場合は水面に底がたたきつけられて金属疲労が溜まると最悪の場合中央から折れて沈没することもあるのであまり荒れるような場所では使用しないことをおすすめする。
Vハルタイプのものは底がVの字になっており、横波を受けても安定性がそれなりに高いタイプ。
バスボートには及ばないが非常に機動性も高く快適に釣りができるボートである。
デメリットは大体12フィート以上なので免許が必要ということ。
予算が許せばバスボートが最強
初心者向けのエントリーでバスボートを紹介するのはどうかと思うが一応紹介しておく。
ブラックバス釣りのトッププロはトーナメントなどで必ずバスボートを使用しているようにブラックバス釣りの正式な乗り物は「バスボート」。
非常に高速走行することが可能で機動力が高く、ちゃんと自動車のようなハンドルを使って操船できる。
安定性も高く釣りがしやすい。椅子も座り心地がよく快適に移動が出来る。
収納も装備されておりライブウェルやロッド収納などが付いているものもある。
大規模な湖やダム湖で釣りをするならバスボートが圧倒的に有利になる。
アメリカの広大なフィールドでは機動力が勝敗につながるのでトッププロは大きなバスボートを所有している。
バスボートのデメリットを挙げるとすると、
まず、所有するなら初期費用がかなりかかる。新品で必要なもの全て揃えるには1000万円位かかることもある乗り物。
他には保管の問題が発生する。自宅に置く場合は敷地が必要だし、マリーナに預ける場合は管理費用が必要。運搬も牽引したりスロープに下ろすためにはそれなりの車が必要になる。
レンタルなら初期費用はかからないのでおすすめだが船舶免許が必須。一日借りると安くても大体10,000円以上はかかるのでレンタル費用も他の船よりも高い。
船舶免許は同乗者が持っていれば大丈夫なので免許を取るか、免許を持っている人と一緒に釣りに行くかどっちにするかである。
水面に出ようまとめ
ブラックバス釣りをしたい人はまず陸っぱりで腕を磨いてキャストの練習やルアーの操作方法を覚えて陸っぱりで釣れるようになってから水面に出て欲しい。
最初からボートで出るというのもいいかもしれないがなんだかんだで揺れたり風で流されたりして釣り以外にやることが増える。船が動くからキャストも難易度が上がるし、船に乗れば釣れるようになるってものでもないのである。
それでもやはり人的プレッシャーが少ない場所へ行けるというのはそれだけでアドバンテージになるし、船釣りは船釣りの楽しさがある。
このエントリーが船で釣りをしたいと考えている人の参考になれば幸いです。
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