クロスバイクの書

クロスバイク購入・買い替えの時にどこを見ればいいのか?

10年乗ってわかった、クロスバイク購入時のチェックポイントまとめ

私は10年前にクロスバイクを買って、9年前にロードバイクを買い毎日のように乗り続けて来たのでクロスバイクに何が必要なのかが大体わかっている。

そんな私が、クロスバイクをこれから購入しようとしている人に伝えたい、クロスバイク購入時にどこを見るべきなのか?本当に必要なポイントをまとめて紹介していこう。

変速ギアは何段階必要なのか?

ギアの必要性
クロスバイクと言えば変速がたくさんついていて坂道登る時楽だったり、追い風の時速く進めたり基本的にたくさん有ったほうがいいように感じる。

ただ、10年乗って言えることは普段一番軽いギアとか一番重いギア一切使わないってことだろう。はっきり言って、普段は3段階ぐらいしか使わない。9割の時間3つのギアを使っているし、なんなら8割ぐらいは一つのギアしか使っていない気すらする。

普通のギアが3枚目か4枚目辺りで、向かい風とか坂道で1段軽くする感じ。相当きつい坂じゃないと2枚も変えない。

かなり平坦な道でしか乗らないという場合はギアの数にはこだわらず、7段変速ぐらいの一般的なクロスバイクを選べばいいだろう。

たまに、クロスバイクでも前(フロント)のギアが2枚になっているものも売られているが前のギアが必要になる機会はほぼないと感じる。

クロスバイクでヒルクライム(峠越え)行っちゃうとかいう変わった人なら有ったほうがいいだろうが、基本的にギアの枚数が増えれば車体重量も重くなるので前は1枚にしておいたほうが良いだろう。

タイヤは丈夫なのがいい

タイヤは丈夫なのがいい
クロスバイクによってはスピードを追求したとても軽いタイヤが付いていたりする。

ただ、タイヤが軽くなるとどうしても空気が抜けやすくなったりパンクしやすくなったりして面倒なことが増えがちである。

私のクロスバイクには最初700x23cサイズのタイヤが最初付いていたのだが、正直しょっちゅうパンクしてしまってかなり残念だったのを覚えている。

あまりにもパンクしやすいので途中から28cという少し太めのタイヤに付け替えて使用したが多少重くなった感じはあるものの空気は抜けづらく、パンクもほぼしないぐらい丈夫でとても快適な自転車ライフになった。

最近流行りのクロスバイクには白や赤などの黒以外のタイヤがついているものもあり、見た目的にはおしゃれでかっこいいが、はっきり言ってゴムの劣化が早く、黒いタイヤよりは痛むのが早そうだと感じる。

世の中にある様々なタイヤが黒い理由は炭素を混ぜることによってゴムの強度を上げているのであり、黒くないタイヤは必然的に強度が落ちるのだ。

パンクなどで悩みたくないならクロスバイクのタイヤは28c以上ある黒いタイヤがついた物がおすすめだ。(基本的に23cのタイヤを28cにあとから変更できるが物によってはフレームが干渉して使えない場合もあるので注意)

ギアチェンジはハンドルじゃないほうがいい

クロスバイクのギアには、ハンドルのグリップをひねって変速を変更するタイプとギアチェンジのパーツを押してギアチェンジをするタイプの2タイプがある。

ひねる型
ひねるタイプがこちら

パーツを押して変更するタイプ

この2タイプのうちおすすめは押してギアを変更するタイプである。

何故かと言うと、ハンドルはゴムで出来ているためとても劣化が早く、1〜2年でダメになることが多いパーツで、結構取替が必要になってくる。

その時にひねるタイプだとひねる部分のパーツの色とハンドルのゴムが合わなかったりしてハンドルのパーツチェンジが面倒だったりする。

そのため元のまま使い続けることになるのだが、ゴムが溶けてベタベタしてきたり、すごく汚れている状態で長く乗り続けなければならない。

押して変更するギアの場合は市販のハンドルをどれでも選んで取り付けることが出来るので汚れるたびに変更することが出来る。

長く乗るなら押してギアチェンジするタイプを選ぼう。

フレーム素材はクロモリが長持ちする

フレームの素材はアルミカーボンクロモリがある。

この中でどれを選べばいいのか迷ってしまうのだがおすすめはクロモリである。

カーボンは高すぎるのでクロスバイクでは車体に使われることは稀であり、フォーク部分のみカーボンだったりするが、カーボンは衝撃に弱くぶつかった時に割れたり折れたりするためレースに出るとかじゃなければ選ばないほうが無難だろう。

アルミは剛性が高く、軽いのでとても素材としては性能が高くコスパも高い物といっていいだろう。

ただ、アルミの場合、劣化が早く、サビが発生した場合クロモリよりも早くダメになってしまう
自転車のアルミフレームは寿命が短い!?

私はクロモリのクロスバイクを10年乗ったのだが多少のサビは発生したものの表面だけであり、内部まで影響するようなサビは無く、フレームはまだまだ使い続けることが出来る状態だった(他のパーツが先に寿命を迎える)

そういう理由でクロスバイクを長く使おうと思うのならクロモリを選ぶのがおすすめと言える。

ブレーキはクリンチャータイプがスマート

この辺になってくるとかなりこだわりの強い領域になってくるので一般的ではないが、ブレーキの形は結構デザインに影響すると思うので私はクリンチャータイプを選びたい。
クリンチャータイプ

クリンチャータイプ以外に何があるのかと言うとVタイプ。こちらはその名の通りVの形をしているのだがちょっと飛び出ててなんだか目立つのであまりかっこいいと思えない。

性能としてはVブレーキの方が高性能で制動性が高いとのことだがクリンチャータイプで困ったことはほぼ無いので、私は次買う時もクリンチャータイプを選びたい。

シートはフィジークっぽいのが座り心地がいい

シートは長時間座る部分で、座り心地が悪いと長距離乗れない。シートによってはおしりが痛くなってしまったり、下腹部がしびれてしまう場合もある。

長距離乗る時は1時間や2時間座りっぱなしになることもあり、そうなってくると本当に重要なパーツと言える。

そこで私がおすすめしたいのが世界のロードレーサー達が愛用しているフィジークというブランドのシート形状に似たシート。

フィジークのシートがどんな形状をしているのかよく見て、出来るだけ似たようなシートがついているクロスバイクを選ぶと長時間乗っても大丈夫である可能性は高い。

クロスバイク購入時のチェックポイントまとめ

私が10年クロスバイクに乗ってきて次買うとしたらこういうクロスバイクを買いたいというポイントをまとめてみた。

特に重要なのがギアのタイプ(ひねるか押すか)とフレーム素材に関してで、これはあとから変更が効かない。最悪ブレーキやサドルはパーツチェンジでなんとかなるがフレームは無理だし、ギアに関してはかなり大幅な変更が必要になってくるだろう。

クロスバイクでレースに出ることは可能ではあるが、もしもヒルクライムやロードレースに参加したいのならクロスバイクではなく、ちゃんとしたロードバイクを購入することをおすすめする。クロスバイクは基本的に街乗り用と考えておいたほうが良いだろう。

初心者におすすめなクロスバイク

ちゃんとしたクロスバイクが欲しい人におすすめなモデル

ジオスのクロスバイク


ジオスはイタリアのブランドながら低価格でしっかりした商品を作っており、クロスバイク初心者から中級者に人気となっている。価格もちゃんとしたモデルにしてはお手頃な価格帯になっていて初めての一台にはおすすめ。

ジャイアントのクロスバイク

ジャイアントも低価格で人気の自転車メーカー。世界の自転車工場である台湾の会社で自転車作りの実績はとても高くヨーロッパの自転車レースでも優勝の実績がある。クロスバイクも良いものが多く、初級から中級者に愛用者がとても多いブランドである。