クロスバイクの書

クロスバイクで1ヶ月間長距離通勤してみた感想

結果から言うとデメリットの方が大きいと判断してやめた。

どんなデメリットがあったのか?決定的な理由は何か?周りでクロスバイク通勤している人の例などをまとめてみる。

クロスバイク通勤に適した時期

クロスバイク通勤に適した時期というのがある。

夏場は暑いのでクロスバイクを15分も乗ると汗だく。シャワー浴びたくなるレベルで汗をかくので不適。夏のコンクリートジャングルは熱中症の危険性があり、さらにゲリラ豪雨を喰らう可能性も大。

冬は寒すぎる。気温2度とかだと手がかじかんで感覚がなくなる。30分も漕げば足の先は凍傷になるんじゃないかというくらい血が通わない。

だが末端の冷えに比べ胴体は熱くなり汗だくになるので上着が邪魔。家から出た時はダウンジャケット着ないと死ぬほど寒いのに15分漕ぐとセーターで十分な暑さ。寒暖の差が激しく汗のまま自転車を降りるとすぐに冷えて凍える。

春は気温も適温でクロスバイクに適した時期かと思いきや春一番に代表される暴風の季節でなぜだか東京では毎日のように風が強い。

クロスバイクの敵で一番手強いのが向かい風。さらに黄砂やらなんやらで目がやられる。(大丈夫、メインのカメラがやられただけだ!と心の中でつぶやいても目は涙で開かない・・・)

春は基本的に気候が穏やかな日ならクロスバイクでの通勤も可能な時期。

6月に入ると梅雨になるが雨が降れば泥除けのないクロスバイクでは傘をさして乗ってもお尻と背中が泥だらけになる。傘を持って自転車に乗るのは道交法的にもアウト。レインウェアを上下着て万全の体制で漕ぐことになる。
参考クロスバイクは雨の日にレインウェアが必須!

一番クロスバイクに適した時期というのは秋

前半は台風など雨もあるが10月に入ると雨も減って非常に快適なクロスバイク通勤が可能。
金木犀の香りを嗅ぎながら街を疾走する気持ち良さは生きる喜びに値する。

クロスバイク通勤のメリット

クロスバイク通勤のメリットは沢山ある。みんなこのクロスバイク通勤のメリットだけをみてクロスバイクで通勤したい!ってなると思う。とりあえずクロスバイク通勤のメリットを挙げてみよう。

メリットはもちろん通勤費用の節約

派遣社員だと大体の場合、給料に通勤手当ては含まれている。別途請求できないのだ。電車で通えば電車賃がかかるし、車で通えばガソリン代がかかる。自転車ならタダだ。

私の場合、狛江から六本木までの距離をクロスバイクで通勤したので1日840円の節約。一時間余分に働いたくらいのレベルw素敵やんw
ただし!片道1時間15分ほどのロングドライブである・・・毎日2時間30分ジムでエアロバイク漕いでる感じ。

終電気にしないでいい

私はIT業界という忙しい時は終電か泊まりかというような環境で仕事をしていたので終電の時間には結構そわそわする。

もし終電を逃してたら会社で寝て、次の日はまた朝から仕事になる。イスで寝ると体が痛いのであまりしたくないのだ。

クロスバイクの場合は夜1時に仕事が終わろうが夜3時に終わろうが問題なく帰宅して布団で仮眠をとって出勤できる。これ重要。
(金持ちはタクシーで帰れるが貧乏人は無理。普通会社持ちだろって思うけどそうはいかないブラック企業もあるのだ)

運動不足解消

デスクワークでは気をつけていても基本的に運動不足。

周りにも糖尿やらなんやらで倒れる人が結構いる。クロスバイク通勤をすれば結構運動不足は解消される。

ペダルを回す股関節の可動域が大きく体全体が鍛えられると言われている。

ジョギングなんかできたらいいんだけど激務で無理に時間を作り出せない・・・。通勤なら強制的に運動せざるを得ないから続けられる。

満員電車に乗らなくていい

これはかなりでかいかも。人の多い路線だと朝から必死にならないと電車に乗れない。

30分とか1時間満員電車で知らないおじさんやおばさんと密着して身動きも取れないまま時間を無駄にするのはあまりにもったいない。新聞や本が読めないくらいの混み方は辛いし、痴漢冤罪も怖い・・・。

クロスバイク通勤のデメリット

クロスバイク通勤のデメリットもたくさんある。

このデメリットをみて自分はこのデメリットを克服してクロスバイク通勤を続けられるかどうか考えてみてほしい。

スーツはほぼ無理

東日本大震災後には少しスーツでクロスバイク通勤している人がいたが汗だくになるのでスーツは厳しい。

東京だと割と坂が多い。渋谷とかは谷になっているのでどの方角から来ても割と急な坂を上り下りすることになる。

他の場所でも激坂は多くスーツではかなり厳しいと思われる。

パンクなどのトラブルへの対処

1ヶ月だけしかクロスバイク通勤を続けられなかったが2度ほどパンクに見舞われた。

私の場合クロスバイクが趣味なのでパンク修理キットを常備していて20分ほどで回復してちょっと遅刻しながら会社に行けたがパンク修理のスキルがない場合、自転車屋が近くにない場合は乗り捨てて電車で会社に向かうとかタクシーを拾うなどしないとダメ。

雨に注意

天気予報を見て、雨なら電車通勤をするのだが、天気予報の当たらない日もある。

大丈夫だろうと行ってみて途中から雨が降り始め本降りになると既にもうあきらめて最後まで自転車で行くしかない。寒い日などは最悪だ・・・。

事故に注意

都会だと交通戦争レベルで混雑している。朝の時間帯も夜の時間帯も通勤時間は車が多すぎるぐらいに多く、自転車は車からものすごく軽視される。

クロスバイクは結構スピードが出るので事故るとまぁまぁひどい事になりがち。

私の場合は1ヶ月にあと少しで死んだと思われる事故に2度ほど遭遇し、クロスバイク通勤を辞めた。

盗難に注意

クロスバイクは高価な物が多く、バラバラにしてオークションに出品されたりする。

そのため長時間路地や人目に付きにくい駐輪場に置いておくと取られる。鍵は最低2箇所で一つは必ず近くの柵やガードレールなどにつけておくこと。

本当に盗まれたくない場合はちゃんとしたおじさんがいる駐輪場へ預けるのもいいだろう。

疲れる

クロスバイクが好きで常に乗っていたいくらいのレベルだと気にならないだろうが朝1時間ぐらいかけてクロスバイクを漕ぎ出勤し、夜残業を終えたあとクロスバイクを1時間漕いで帰宅するのはかなりの労働。

ダイエットや運動不足解消だと割り切ればこの程度の運動は我慢できるが・・・。

私の周りのクロスバイク通勤者事例

私の周りにも自転車ブームに乗っかってクロスバイク通勤をする人が結構いたのでその人たちの例を紹介しよう。

田中さんは結構長い間クロスバイク通勤していた。池袋から秋葉原までの距離なので30〜40分程度の距離。
距離的にはちょうどいい距離感だったものの半年ほどで挫折。いつの間にか電車通勤していた・・・。

牛島さんの場合はダイエット目的。中目黒から赤坂まで40分ほどの通勤だったが痩せないということで半年ほどで終了。

結局燃やした分余分に食うから痩せないわけだ。クロスバイク乗ると非常に腹が減るのでついつい余分に食っちゃうw

田岡さんの場合は電車恐怖症という理由でクロスバイク通勤。板橋から六本木まで1時間ほどの距離を毎日漕いで、取引先の江東区の会社までもこのクロスバイクでよく行っていた。この人の場合電車に乗れないという体質のおかげでクロスバイク通勤し続けていた。自己暗示で電車に乗れないってことにすれば続けられるかもw

大阪近辺は平坦なのでクロスバイク通勤におすすめ

私は最近東京から大阪に引っ越したのだが大阪近辺は基本的に坂が少なく平坦な場所が多くて自転車通勤にとても向いていると感じる。

坂は河川を超える時ぐらいにしか無いし、それもそんなにきつい坂ではないので大きな問題にはならない。東京は異常なほど坂が多い街だということを思い知らされた(全力坂という番組があるぐらいだからな)。

平坦な場所では無駄にスピードが出すぎて危険になったりし辛いので割と安全だと思う。大阪中心部は人が多くて走りづらいがなんばから梅田辺り以外はそれなりにスムーズに乗れるのでとても自転車が重宝する。

私は大正という場所に住んでいて職場が西中島南方駅付近ということで片道40分ぐらいかかるがかなり快適な通勤コースとなっている。これなら雨の日以外はクロスバイク通勤を続けていけるだろう。

クロスバイクで長距離通勤するなら必需品のアイテム

長距離の走行ではどんなトラブルがあるかわからない。トラブった時に店が閉まっていたり店が近くにない場合途方に暮れることになる。

店があったとしてもチューブ交換などとなると法外な値段をふっかけられることもしばしば・・・自分でやれば非常に安くつくのでトラブルに見舞われた時ように必ず持って行きたいアイテムを紹介しておく。

チューブ

パンクした時に穴をふさぐのはかなり時間のかかる作業になる場合がある。穴が大きければすぐにどこに穴があるかわかるのだが小さい穴だと中々穴を発見できない場合がある。

そういう場合にとりあえずチューブを交換してしまってあとから家でチューブの穴をふさげばいい。ということでスペアのチューブは持っておくと良い。チューブ交換というと高そうだがチューブ自体は自転車屋でパンク修理してもらうよりも安い。

タイヤレバー

チューブ交換にはタイヤレバーが必ず必要になってくる。使い方は慣れると簡単だが最初のうちはよくわからないこともあるので家で何回かチューブ交換の練習を繰り返しておくと良いだろう。

参考:クロスバイクのパンク修理方法

軍手

チェーンが外れたりパンク修理の時には手が油やなんやで真っ黒になったりする。この汚れは中々取れないので軍手があったほうがよい。

イージーパッチ

一回のパンクならチューブ交換ですませばよいのだが2度目、3度目のパンクが起こらないとは限らない。そんな時に必要になってくるのがこのイージーパッチ。穴の場所さえわかればヤスリで穴の周りをくっつきやすくしてペタッとシールを貼るがのごとく簡単にパンク修理可能。ゴムのりとか面倒なことは何一つない最高のパンク修理キット。

空気入れ

チューブ交換してもパンク修理しても空気入れがなければどうにもならない。
小さな空気入れは色々と売られているがカーボンのものなど軽いタイプが良いだろう。

小さい空気入れだと空気が入れづらいとか車体に取り付けると盗まれそうで心配という人はCO2インフレーターというガスボンベタイプの小型空気入れがおすすめ。ボンベのガスがなくなると使えないが別売りボンベを買えば良い。

クロスバイク通勤についてのまとめ

通勤にクロスバイクを使うのはおすすめである。運動不足も解消できてダイエットにもなり、経費削減にもなる。

ただし、クロスバイク通勤に適した安全な道が整備されているところに住んでいる人にはお勧めという意味である。

ものすごく自転車が好きで好きでどうしようもない自転車バカは相模大野から渋谷までロードバイク通勤していたので人間為せば成る為さねばならぬ何事も!だ!