Uber Eats(ウーバーイーツ)の使い方は?配達パートナーの語る利用マニュアル
私はUber Eats(ウーバーイーツ)の配達を始めてすでに300回以上配達を行っている配達パートナーなのだが、今回は、
- Uber Eats(ウーバーイーツ)ってなんなのか?
- 仕組みはどうなっているのか?
- 注文する時に注意すべきところって?
というような注文者に教えておきたいことを配達パートナーの立場から紹介してみる。
Uber Eats(ウーバーイーツ)の仕組みとは?
Uber Eats(ウーバーイーツ)の仕組みは、お店側とお客さん側がお金を出して配達パートナーに料理を運んでもらうシステムになっている。
お店側の配達手数料は一回あたりいくらと決まっているが、お客さん側は距離に応じた手数料を払う必要があり、近くの店なら手数料は安いけど遠くになれば手数料が高くなる仕組み。
配達パートナーはその手数料が賃金としてもらえる。
そしてUber Eats(ウーバーイーツ)の運営側は、その配達パートナーの賃金から運営手数料を差し引いて振り込んでくれる。
例を出すとマクドナルドのバリューセットを注文した場合、お店側が手数料を上乗せした額をメニュー表に載せているので店で食べると500円だったりするセットがすでに700円ぐらいになっている。
その700円のバリューセットを運んでもらうには更に配達手数料がかかるのでお客さんは800円〜1000円程度のお金を支払う必要がある。
なので結構割高になる覚悟は必要ということである。それなりに裕福な人やとても忙しい人、絶対家から出られない人など色々な人が割高でもUber Eats(ウーバーイーツ)を利用している。
ウーバーイーツサービス提供地域は大都市圏
日本では、東京で2016年9月に開始して以来、全国10都市にてサービスを展開中(2018年12月現在)
東北 仙台
関東 東京、横浜、川崎、埼玉、千葉
関西 大阪、京都、神戸
中部 名古屋
中国 広島、福山、岡山
四国 松山、高松
九州 福岡
現在もエリア拡大中!詳しくは公式ブログにて
サービス提供時間
朝9時〜夜24時まで
※エリア・レストランによって異なります。
Uber Eats の4つ特徴
- 豊富なメニュー
- 配達状況をリアルタイムで確認
- 最短時間で配達
- 最低注文金額なし
Uber Eats(ウーバーイーツ)の注文方法は超簡単
Uber Eatsはアプリをダウンロードして、設定をして注文するだけで食べ物が届くという超シンプルで簡単な使い方のできるサービスである。
アプリが自動的にGPSで自分の居場所を設定してくれるので自宅以外でもどこでも食べ物を届けてもらうことが出来るのだ。
例えば家は田舎でUber Eats(ウーバーイーツ)の対応範囲外であったとしても職場が対応範囲ならそこで利用することが可能なのでアプリを入れておく価値はあると言える。
GPSでどこでも届けてもらえるということで花見している公園へ届けてもらうとか、行きつけの飲み屋に配達してもらうとか、貸し会議室でランチ休憩に利用するなどの使い方が可能。
Uber Eats(ウーバーイーツ)で注文する時に注意するべきこと
配達しているとちょいちょいシステムをわかってない人が注文していて困ることがあるので注意点をまとめよう。
配達先住所は確認して欲しい
まず重要なのが配達先の住所で、住所入力をかなりアバウトな状態で注文する人がいるのだがそれでは届けられないということ。
GPSでピンが刺さるので届けられる時もあるが、基本的にGPSのピンがズレることは非常によくある。
マンション名が書かれていなかったりすると、配達する側としては、本当にこの住所で合ってるのかむちゃくちゃ不安になる。
その結果、アバウトな住所しかない場合は確認の電話をすることになるので時間が無駄かかってしまう。スムーズに届けてもらいたいなら住所は何丁目何番地何号まで書いて欲しい。
マンション名があるのなら必ずマンション名を正確に入れておいて欲しい。ピンがずれていてもマンション名がわかればグーグルマップで検索可能なのだ。
電話には必ず出て欲しい
たまに頑なに電話に出ない人がいる。
なぜ出ないのか?出ないとこちらは確認ができずにタイマーを作動させることになってしまう。
タイマーが作動すると10分で配達完了となり、食べ物は配達パートナーが処理することになる。
お腹が減っているときなら食べるが、お腹が減っていない時や食べたくもない物が入っている時は捨てることになる。食べ物を捨てるという行為はとても残念な気持ちになってしまう。なので必ず受け取って欲しい。
アプリでメッセージを送っても返ってこないこともよくあるが、返して欲しい。配達パートナーとしてはスムーズに食べ物を運びたいだけなのである。
一度何度電話しても電話に出ず、メッセージで到着したのですが家が見当たらないので詳細な場所を教えてくださいと送っても何も返事がなかったのでタイマーを作動させて待っていたら10分ギリギリで注文者が取りに来たことがあった。
わざわざ私の場所をアプリで探して取りに来てくれたのだが、そんなことしなくてもメッセージ返せば俺が届けるって!って言いたくなった…。何もないところで10分待つのは結構辛いぞ…。
店の場所はどこなのか、確認して欲しい
時々アプリがおかしくて、明らかに20分以内に届けることの出来ない場所にあるお店が、20分でお届けできてしまうかのごとく表示されている場合がある。
すぐに食べたいのなら店の場所をよく見て、結構遠いなと思ったらやめておくほうがよいだろう。
Uber Eats(ウーバーイーツ)のアプリはAIが自動的に表示させているとのことだが、まだまだ精度が低くたまにおかしなことが起こりがちなのだ。
気をつけないと近くに牛丼チェーン店があるのに、なぜか3駅向こうのやたら遠い方の牛丼チェーン店から配達されて、牛丼が運ばれてくるまでに30分以上かかるということも起こる。手数料も無駄になるので店の場所には要注意だ。
到着時刻に家にいて欲しい
稀に家に帰る途中に注文して配達パートナーのほうが家に先についちゃうってことがある。
ピンポン押しても出てこなくて、電話連絡するとあと5分で着きますって言われたりしたら待つしか無い。
正直そういう待ち時間がどれだけ減らせるかが収益率に直結する商売なのでこういうお客さんにはバッド評価を付けざるを得ないのである。(待たせて悪かったねって1000円くれたらバッド評価しないけど)
長距離輸送の場合、食べ物が多少溢れたり、崩れていても我慢して欲しい
自転車での配達の場合、5分以内ぐらいで近ければ熱々の状態で、こぼれずに出来た状態で届けることが出来るが、15分程度かかるような長距離輸送の場合は冷めていてもしょうがないし、歩道を通ったり、ガタガタの道を走ったりして、商品がこぼれたり崩れたりすることがある。
自転車には普通サスペンションが無いし、車やバイクで通る車道のようなきれいな道ではないところを通るしか無かったりするわけであって、しかも何の訓練もされていない素人が、でかいリュックに料理を詰め込んで運ぶわけなので長距離走れば走るほどこぼしたり崩したりするリスクは増す。
ということで15分以上かかる場所に届けて欲しい場合は、ちょっとやそっとガタガタの道を走ったりしても問題ない料理を運んでもらうか、こぼれていても中身が8割以上残っていたらセーフってことにして欲しい。
前、どこかの掲示板で炎上していたがUber Eats(ウーバーイーツ)で寿司を届けてもらったらグッチャグチャになっていたっていう件は、寿司をUber Eats(ウーバーイーツ)で注文したのもまずかったし、寿司屋もUber Eats(ウーバーイーツ)で届けさせたのが間違っていたと言える。
寿司のように振動でネタが取れたりする商品はちゃんとした出前用のバイクとか車で運ぶ必要がある。
素人の兄ちゃんにリュックで運ばせたらそうなるリスクはある。グッチャグチャになっていた場合は店に電話して作り直してもらうと良いだろう。
Uber Eats(ウーバーイーツ)のスタッフは非がないわけではないが責任は重くないと感じる。
現金払いの場合、一万円札は極力控えて欲しい
現金払いも始まったUber Eats(ウーバーイーツ)なのだが、配達パートナーとしては現金払いは正直あまりやりたくない。
お釣りを間違えるリスクもあるし、あとで計算し直す必要があったり、引き落とし口座にお金を入金しに行くのも時間がかかるがその賃金は支払われない。
お釣りを用意しておくのも面倒である。一応現金払いを受け付けてるからには用意していくが、1000円札20枚も財布に入れるとパンパンになるし、落とした時とかのリスクもあるのであまり財布にたくさんのお釣りを用意しておきたくない。
ただ、1000円の注文で1万円札を出されると一気に9枚の1000円が消滅し、2回連続それをされると18枚の1000円札が無くなるためあっという間に釣り切れである…。
そうなれば一旦銀行のATMへ行ったり、欲しいものもないのにコンビニで買い物して崩したり、駅の券売機でICカードにチャージして崩したりというような作業が必要になる…。
ということで、お客さんは出来れば1万円札は控えてもらえるととても助かる。どうしても無い時とかはしょうがないけど、探せば家の中に1000円札あるけど、いま財布に1万円札があるから出しちゃうみたいなのは控えてもらえると助かる。
注文してから配達パートナーが来るまでに用意しておいてくれるとありがたい。
まとめ
Uber Eats(ウーバーイーツ)を一言で言うとこれまで予算が無くてデリバリースタッフを雇えなかった飲食店が、配達パートナーという名の空き時間に小銭を稼ごうと思っている一般人にお金を払って料理をデリバリーしてもらうサービスである。
それをアプリで簡単に出来るようにしているのがUber社で、基本的に働いている人はUber社から業務委託契約で仕事をもらっているにすぎない。
そのため完全に配達パートナーのスキルはバラバラであり、マニュアルもない。なので配達パートナーにあまり多くを期待するといらつくこともあるかもしれない。
まだ始まって間もないサービスなので今後もっとアプリも進歩するだろうし、配達パートナーの質も上がっていくだろうが2019年の前半ぐらいは黎明期ということで色々我慢が必要かもしれない。
ただ、最近はどんどんマイナーな店もUber Eats(ウーバーイーツ)を始めていて、日本人にはメニュー全く読めないような本格中華からふわとろオムライスなどの本格洋食や高級ステーキまで何でも注文可能になっている。
え?こんなものまで注文できるんだ!と驚くようなものもかなりあるのでアプリを入れて見て欲しい。
店で並ばずに家で待っているだけで良いというところや、一人では行きにくいお店のメニューを注文できるなど利点も多い。