クロスバイクの書

電動アシスト自転車のメリット・デメリット

電動アシスト自転車イメージ
電動アシスト付の自転車ってどうなの?と言うことでレンタサイクルを借りて乗ってみて感じたメリットとデメリットを書いてみる。

今回電動アシスト自転車を借りたのは「シティバイク」というお店で電動アシスト自転車を一日借りて600円という値段。借りた店に返さず町中に設置された自転車スタンドに乗り捨てする場合は一日800円となる。

普通のレンタサイクルと比べると若干高いような気がするが電動アシスト自転車ということを考えると妥当だろう。

乗ってみた感想

時速20キロまで出るということであるがスピード感はそれほどでもない。元々私はタイヤの細いクロスバイクに乗っているのでスピード感では電動アシスト自転車は普通。

使い方としては電源を入れてモードを選ぶだけ。ハイパワーモードとオートモードとエコモードがある。それぞれ電力の消費量が違うようだ。ボタンは3つしか無くて非常に簡単な操作となる。

変速機もついていてこちらは3段階になっている。

電源はしばらく乗らないでおいておくと勝手に切れるので乗る時にスイッチを入れるような感じで使う。

乗ってペダルを漕ぐと自動的にアシストが働き非常に軽く漕げる。ただ信号待ちで足を乗せていると勝手に進もうとするので信号待ちの時はペダルに体重を乗せないようにする。

電動アシスト自転車のメリット

めちゃくちゃ楽

これに関しては言うまでもないがとても軽く漕げること。とにかく漕ぎ出しが軽くていつも信号待ちのたびに漕ぎ始めは結構力が必要だったが電動アシスト自転車の場合はもはやバイクみたいな感じで自動的に進む感じさえある。

これは本当に力がいらないので荷物を沢山積んで買い物する主婦とか足腰が弱っているご老人には最高の自転車だと感じる。

ただ、乗ってみて思ったのがこれは健康な大人の男でも病みつきになりそうということ。向かい風であっても結構な上り坂であっても全く力がいらない。普通に漕げる。

自転車の敵は向かい風であったり坂道だったりして本当に風の強い日なんかは自転車に乗りたくなくなる事があるし、場所によっては相当アップダウンが激しい東京の渋谷みたいな場所もあって自転車移動が嫌になったりするが電動アシスト自転車なら何の問題もない。

汗も大してかかないから自転車通勤とかでも夏場は本当に助かると思う。

私のように普段から無駄にクロスバイクでヒルクライムやったりする自転車好きでも電動アシスト自転車がめっちゃほしいと感じてしまうぐらいペダルの軽さに魅力を感じた。

電力なので環境に優しい

もう一つのメリットは電力で動くこと。原付などはガソリンなので少なからず空気を汚す。そしてうるさい。

それを考えるとほとんど音が出ない上、電力なのでガソリンスタンドによる必要もない電動自転車は財布にもエコな自転車だと感じた。これに関しては今まで原付きを使っていた人に是非とも乗ってもらいたいと感じる。

電動アシスト自転車のデメリット

バッテリー切れ問題

私は一日借りて午前中は往復20キロ程度超快適にサイクリングして昼ごはんを食べて昼食後ちょっとウロウロしてみてなんとなく5キロ先の目的地に向けて漕ぎ出したところでバッテリーが切れた。

多分30キロ程度は漕いだと思うがフル充電でその程度しか持たない。店の人が言うには2時間程度の連続利用はできるということであったので妥当な距離感である。

バッテリーが切れるととてもきつい。普通の自転車よりも車体重量が重いので更にきついと思う。あと今まで軽かったペダルが急に重くなったせいで感じる重さが倍増している気がする。

でもいつも自転車で5キロとかの距離は普通に漕ぐので行ってやろうじゃないか!と気合を込めたにも関わらず3キロ地点で脱落。

この電動アシスト自転車はママチャリタイプだったのでいつも乗ってるクロスバイクよりも漕ぐのに力がいるということでたった5キロの距離でもかなりきつい。

風も向かい風でよく見ると緩やかな上り坂だったこともあり5キロ先の目的地に関してもそんなに行きたい場所でもないということで引き返して店に返した。

バッテリーが切れるとたまらなく重い漕ぎ心地であるが一回の充電で2時間は乗れるってことを考えると普通に使う分に関しては十分なバッテリー容量に感じる。

だいたい片道1時間の距離って普通自転車の距離じゃないし通勤通学なら片道20〜30分ぐらいが普通じゃないだろうか?そう考えるとバッテリー切れはあまり無さそう。

車体重量が重すぎる

駐輪場とかで斜めのところに自転車を乗せる時とかに持ち上げたりするけど自転車の車体重量がかなり重く感じる。

普段乗っているのが10キロ程度のクロスバイクなのもあるが通常のママチャリタイプの電動アシスト自転車で30キロ近くの重量になる本体重量はマジで重い。

多分老人は持ち上げられないので自転車置き場に困る可能性はある。

バッテリー充電時間が必要

バッテリーが空になった場合は2時間の充電が必要になる。毎日帰ったら充電すれば問題ないがこれが面倒というのもある。

毎日2時間も乗らないっていう場合は2日とか3日に一度でも構わないだろう。

価格が高い

普通のママチャリが1〜2万円とかで買えるわけだが電動アシスト自転車は一般的なもので7〜15万円程度とかなり高額。

これが普及への最大のハードルになっているとは感じるが私の判断とすれば原付きが20万円程度と考えると燃費の問題からして15万円でも十分買いだと感じる。

電動アシストサイクルに乗ってみたまとめ

今まで電動アシスト付の自転車に乗ったことが無かったのだがちょっと旅行先で一日乗ってみて感じたメリット・デメリットを書いてみた。

ぶっちゃけ電動アシスト付自転車は乗らないとその凄さは全く実感できなくて、ただのダサい自転車であり健康な人間にアシストなんているかよって思う。

乗るとその考えが一気に変わる。私は普段から高性能な漕ぎやすくて速いクロスバイクを使っているから買い換えるというところまで行かないが多分普段重いママチャリに乗って子供を後ろに乗せたりしている場合は100%買い換える。

子供を乗せなくてもママチャリに乗っているなら買い換える。

とにかく電動アシスト付自転車は一度乗ると価値観が確実に変わる恐ろしい乗り物だということは伝わって欲しい。